「チャンス」第3回“それぞれのゲートイン”
土曜ドラマ「チャンス」第3回“それぞれのゲートイン”
NHK総合 9月11日放送
NHKテレビ 土曜ドラマ「チャンス」オリジナルサウンドトラック
チャンスのデビュー戦は3着でした。
馬が走るシーンっていいですね。
騎手の桜田(瀬川亮)が、沙矢子(藤原紀香)に、1着になれなかったことを謝りながら、「風みたいでした。風に乗っているような・・・」と語ります。
沙矢子が、寺山(大地康雄)が教えてくれた、“馬は草原の風の生まれ変わり”と遊牧民が信じている話を返しますね。
それぞれが馬に惹かれている、そんな想いが自然に伝わってきました。
馬が走るシーンを観ているだけでいいなあ、と思ってしまったものですが・・・。
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超星神 グランセイザー Vol.1
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第2戦で圧勝したチャンスをめぐって、物語は動き出しましたね。
調教師の木川(宇津井健)が、チャンスを中央競馬へと誘いますが、問題は3人目の馬主のこと・・・。
悩む沙矢子に、小暮(堀部圭亮)は「夢と欲、どちらも大事なんだね」と・・・
毒舌ばかり吐く御園(加賀まりこ)は、「素直になりなさい。自分の夢と欲に・・・」
沙矢子にとって、この二人がいるって、大事だなと思いますね。
もちろん、御園は3人目の馬主に名乗り出てくれますが・・・。
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チャンスをめぐる人々・・・
サブタイトル“それぞれのゲートイン”のとおりです。
沙矢子や小暮の夢はもちろんですけど、定年間近な木川やカメラマンという仕事に行き詰まりを感じている御園、そして借金を抱えている牧場主・寺山夫妻にはラストチャンスのような意味合いがあるんですよね。
そして桜田にも再生のチャンスですね。
馬のチャンスにとっては、プレッシャーもいいところですが(馬がそう感じるかはわかりませんが)、それを感じさせず走り続ける姿が何ともいいですね。
沙矢子たちの想いがチャンスに向かっているときに、藤本(市川亀治郎)が鳳証券の乗っ取りを計画しているわけですが・・・
彼一人、悪役という感じですね。
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人々の願いや希望が集まって、出てくる結末は?って、あくまでドラマですけども・・・
前回にも書きましたが、1992年のダービーを制したミホノブルボンの育ての親の言葉
「夢って、かなうことがあるんですね」
そこにたどり着くまでの苦難とか、だから得られた喜びとか、が伝わってくる奥さんのコメントであり、そばには黙って遠くを見つめるご主人の姿がありました。
当時、実際にニュースで観て聴いていたもので、今回のこのドラマをただのドラマとは思えずに観てしまっています。
どうしてもイメージがダブってしまう寺山夫妻、その奥さん役が宮下順子さん。
知っている人もいるかと思いますが、1970年代の日活ロマンポルノ映画のスターでした。
今でも一般的なイメージとしてあまりよく思われないかもしれませんが、ロマンポルノが映画文化の一ジャンルとしてあったことは事実です。
映画が斜陽になったときに、若い映画人が集まり熱く映画作りをし、最後の砦のようになっていた、という話を聞いたこともあります。
その中から巣立ち、現在第一線で活躍している監督さんや俳優さん、女優さんがたくさんいますね。
その一人が宮下順子さんです。
作品は観ていなくても、名前はちゃんと覚えているものなんですね。
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懐かしさと、モデルそのもののようなミホノブルボンの育ての親を重ねて、このドラマを観てしまっています。
それにしても、NHKの配役選びは素晴らしいと思いますね。
そう言えば、9時台の土曜ドラマ枠は、このドラマで終わりのようです。
この時間の視聴を習慣にしていたので、残念でなりません。
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