「トップランナー」高良健吾さん
高良健吾さんが、9月4日放送の「トップランナー」(NHK)に出演しました。
映画「ハゲタカ」(2009年)で、初めて知った俳優さんです。
若手の俳優さんの作品を観る機会はあまり無いのですが、その強い目力とともに何とも強い印象を残してくれましたね。
それにしても22歳という若さで、自分の進むべき道、一生の仕事をすでに見つけてしまったようで、それだけでも圧倒された気持ちで観てしまいました。
熊本から単身で上京、一人ぼっちだったけれどよくよく考えたら田舎者ぶりたかっただけ、と冷静に振り返られる彼に、時代の差を感じたりもしました。
映画好きの両親の影響もあって、俳優にあこがれていたようです。
子供の頃は、父親の転勤により引越しや転校が多く、そのあたりから自分のポジションなどを意識することがあったり、自意識過剰であったり・・・
いまも、役に対してもプライベートに対しても常にもやもやしているが、落ち込みそうなときは、言霊(ことだま)を信じていて、大丈夫大丈夫!最高最高!などと言葉に出してみて、ポジティブになるように実践中とのこと。
とにかく映画が好きで、3ヶ月拘束されるドラマではなく、映画に参加したいとのこと。
今年はすでに7本の作品に出演しています。
「ハリヨの夏」(2006年)でデビュー以来、その歳でしか出来ない役、そのときの気分などに合う役が多くて、全部が自分の素に近いものだったと振り返ります。
「M」(2007年)で主役に抜擢してくれた廣木隆一監督の、戸惑い悩んでいたときの言葉
「健吾の18年間が必要でお前を選んだ。だから、やればいいんだ」・・・
それが今でも支えになっていると語っています。
スタッフへの信頼、最新作「おにいちゃんのハナビ」での共演者・谷村美月さんと共感した演技に関する話など、静かに熱く語ってもくれました。
俳優として、何より映画のために何が出来るかをいつも考えている姿勢が感じられました。
最後に訊ねられた“目指すゴールは?”には、
「死ぬときに良い人生だったなあと思えるようにちゃんと生きようと、結構楽しもうと・・・」
と答えています。
演技の怖さを意識しながらも、悩みながらも、目標が一直線で、その若さと映画作りへの想いに圧倒されましたね。
こちらに印象的なコメントを載せていますので、よろしかったら、どうぞ。
言葉の味、話の味~高良健吾さん、映画のために「トップランナー」
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