「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」第1話“アメリカ”
「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」第1話“アメリカ”
TBS 11月3日放送
完全に、草なぎ剛さん目当てで観ました。
五夜連続ですし、苦手な苦労話(ひとくくりにして申し訳ないですが)を描いたドラマですし、と迷いましたね。
更に橋田壽賀子さんの作品が苦手なもので・・・
橋田さんのドラマは、あの「おしん」(1983、4年・NHK)さえまったく観ていませんでした。
話には聴いていましたが、本当にセリフが多いんですね。
始まってすぐに、現代の登場人物たちがそれぞれに話し始めたときにはどうしようかと思いました。
説明セリフの応酬で、子供にまで説明セリフがあるんですね。
過去を語るには必要なこととは言え・・・。
オープニングにイチロー選手が登場して、“やられた”と思いました。
ファンなので嬉しかったことは嬉しかったのですが、ちょっとその作為的な方法に引っかかりも感じましたが・・・。
過去にさかのぼって、草なぎさんの長吉が登場・・・
アメリカに着いたものの、予想とは違っていて・・・
ここでもまた、市川右近さん(野中)と小林稔侍さん(岡田)の、アメリカの現状を語り合う長いやり取りがあって・・・
もう駄目かと挫折しそうになったところで、それまでほとんど口をきいていなかった草なぎさんが口を開きました。
アメリカの現実、日本人の置かれている状況を知った上で、一人でやっていくという前向きな決意を語り、旅立っていきますね。
ここで初めて、観続けられそうに思いました。
個人的に、大逆転でしたね。
広大で緑が鮮やかな自然に目を奪われていたこともありましたけど・・・。
長吉と結婚することになる、とも役のイモトアヤコさんの演技を初めて観ました。
というか、女優デビューなんですね。
ほとんど素人同然だと思うのですが、あんなにたくさんの登場シーンがあるなんて思っていませんでした。
頑張っていましたね。
草なぎさんと二人のシーン、草なぎさんが上手過ぎると成り立たなかったと思うのですが・・・
草なぎさん、一人で突っ走ること無く、自然に合わせているように感じられて良かったです。
不思議なのは、骨格もまったく違う草なぎさんの顔が、この後同じ役を演じる中井貴一さんにしだいに似て見えていったことです。
最後のほうは声まで似ているような気がしました。
セリフが飛び交うシーンが多かった中で、寡黙にも見えた草なぎさん。
あれだけ困難な時代に、冷静に状況を見ていて、強い意志を持って前向きで、という役を演じて、大勢の俳優さんたちの中で、主役の存在感がありましたね。
ドラマを観る前には、草なぎさんが橋田ドラマに出演することに違和感があったのですが、自然で、浮いたりしていませんでしたね。
逆に、橋田ドラマに染まり切っていなくて、これまでとはちょっと違う草なぎさんがいて、新鮮でもあり、ホッとしたりもしました。
それにしても、ドラマの前の映像、製作発表記者会見のPRコメントを話す草なぎさんはかなり疲れているような表情をしていましたね。
その後のドラマの中の草なぎさんが凄かったので、そのギャップが気になってしまいました。
彼を“役が帰依するタイプ”と評しているのを読んだことがあります。
このドラマでエネルギーを使い切ってしまっていたのでしょうか。
この後も、続けて観ようと思っています。
ただし、録画を混ぜながらですが・・・。
こちらのエネルギーが持ちませんね。
この後の感想は、書けるときに書きたいと思っています。
「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」公式サイト
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