「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」第4話“日系人部隊”
「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」第4話“日系人部隊”
TBS 11月6日放送
結局、忠誠登録でイエスを選んだ平松家の人たち。
それぞれが家族を思い、日系人としての誇りを持っての選択が胸を打ちます。
軍隊への入隊を前にして、一郎(草なぎ剛)にしのぶ(仲間由紀恵)との結婚を勧める次郎(松山ケンイチ)・・・
二人の気持ちをわかっていて、必死に説得する次郎が切ないですね。
背景のシェラネバダ山脈が綺麗で、よけいに・・・
この後も、この風景をバックに様々なシーンが繰り返されるのが印象的でした。
しのぶが、気持ちが揺るがない芯の強さを見せていて、一郎の思いを理解して送り出そうとしている姿が、何とも健気ですね。
仲間由紀恵 を検索
一郎の入隊のおかげもあって、父親・長吉(中井貴一)が収容所に戻ってきますが・・・。
このあたりから、様子が違ってきている感じがします。
日本が負けるわけがないという思いに凝り固まっていくようで(それは大半の人がそうだったんでしょうが)、ともたちが疑心暗鬼になっている状況と違っているようでした。
日本が負けたらもうその先は無い、そんな追い詰められた様子に見えます。
とも(泉ピン子)は、今回はよく泣いていますね。
悲しさ、口惜しさ、嬉しさ・・・こんなにピン子さんをしみじみと注目したのは初めてです。
泉ピン子 を検索
訓練を終えて、10日間の休暇をもらって一時戻ってきた一郎と、しのぶは思い出のシアトルへ新婚旅行に・・・
そこで受ける差別シーンには胸が痛みました。
一人の婦人に救われますが・・・。
ドラマだから都合よくという見方もあるでしょうけど、実際にもかなり少数ではあってもあのような人はいたんでしょうね。
そうでなければ、当時の人たちは生き延びれなかったと思いますから・・・。
避けて通れなかったのが、一郎が参加する戦闘シーンでした。
日系人部隊(442部隊)のテキサス部隊救出作戦・・・
ドイツ軍に攻撃されるシーンは正視できませんでした。
とても長く感じました。
一郎が、アメリカで生き抜くため、家族のため日系人のためにと隊を鼓舞しますが、次々犠牲になっていく仲間を見ながら戦っていく姿が、なんとも辛かったですね。
もちろん、本人の恐怖の感情など想像を絶するものがあるでしょうし・・・。
この結果が、後に日系人の地位を認めさせる大きな力にはなるんですが・・・。
あくまでドラマでも、背景は事実だったわけで、初めて知ってその重さを感じています。
草なぎ剛 を検索
沖縄で一人ぼっちのなってしまったさち(川島海荷)は、収容所で平松家と同室だった小宮の息子・弘(中尾明慶)が通訳となっていて、巡り合うわけですが・・・
その弘が、自由になるためにイエスと言って入隊することを選び、父親(笹野高史)と別れるシーンも印象的でした。
アメリカの家族と連絡をとるように、との弘の言葉を拒否し、広島で被爆したしづ(寺島咲)に逢いたいと必死に願うさち・・・
沖縄の海が明るく綺麗なだけに、よけいにさちの不幸な状況が胸にせまってきました。
何十年も連絡をとることを、頑なに拒否し続けたことがわかるシーンでしたね。
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とうとう明日が最終話。
予告編で、ともが「一郎!」と叫ぶシーンが気になりました。
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