相棒-劇場版Ⅱ-
昨日(29日)、「相棒-劇場版Ⅱ-」を観てきました。
年も押し詰まった平日の朝一番、強風も吹いていた日ですから、半分の観客の入りはまあまあ良かったんではないでしょうか。
客層は、中高年から若い人まで、男女関係無く幅広かったです。
本編上映の前に、映画とMOVIXのコラボの映像があって和みました。
鑑識・米沢さん(六角精児)の歌に合わせて、捜一トリオ(川原和久・大谷亮介・山中崇史)が動き回るという、なかなか楽しいものでした。
めったに映画館に行かないものですから・・・。
以下、脈絡も無く、長々と書いてしまいます。
ネタバレがありますので、これから観る人は注意してください。
評判になっていた神戸(及川光博)と大河内(神保悟志)のシャワーシーンが、始まってすぐにあって笑ってしまいました。
あのあたりじゃなければ、絶対に挟めないサービス・シーンでしたね。
事件が始まる重要なエレベーターのシーンに繋がることは繋がるんですが・・・。
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籠城事件が始まって、右京(水谷豊)が窓からロープでぶら下がるシーンも早めにやってきました。
右京のペースについていけなくて慌ててロープを引っ張るのが、神戸、米沢、そして陣川(原田龍二)。
ここで神戸と陣川はあわただしく初体面の挨拶を・・・そして、season9第5話“運命の女性”で再会となるわけですね。
それにしても、ぶら下がるのは別に右京じゃなくても、神戸や陣川でもよかったわけで、これもサービス・シーンでしょうか。
このシーンで、右京のキャラがちょっと違うんじゃないかと思ってしまいました。
ドラマも脚本家によって微妙な違いがありますが、ドラマと映画との観せ方の違いとかもあるのかもしれませんが・・・。
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ふっと笑えるシーンをとにかく初めの方に持っていってましたね。
あとは息を呑むようにして観ていました。
テレビは録画しながら観られますが、映画はそうもいきませんから、セリフひとつ聞き逃がさないようにと大変でした。
それは私だけではなかったのか、場内からは咳ひとつ聞こえませんでしたね。
公安がらみのストーリーと言えば、NHK土曜ドラマ「外事警察」(2009年)を思い出しました。
正直、「外事警察」の方が内容的には深くて面白かったですね。
ただ、映画として、エンターテインメント作品としては面白く出来ていると思います。
映画では、主役の二人を脇に回した作り方は無理でしょうから、ドラマで犯人や影の管理官側を深く掘り下げてみる、などというのも面白かったかな、と・・・。
どうしても、ドキュメンタリーのように見えた第8話“ボーダーライン”の衝撃を引きずってしまっています。
それにしても、同じシーンでも、真相を知ってから見るとではまったく違って見えるんですね。
神戸が、エレベーターで犯人の八重樫(小澤征悦)と朝比奈(小西真奈美)と一緒になってからの展開・・・
男が女を脅して連れ去れろうとしているように見えて、とっさに神戸は女を助ける・・・スローモーションの映像があります。
後半同じ映像が流れますが、思わず泣けそうになりました。
影の管理官を突き止めるため籠城しようとする八重樫に、付いて行こうとする朝比奈、彼女を巻き込むまいとわざと神戸に拳銃を見せて誤解させた八重樫・・・。
同じシーンなのに違って見えて、八重樫の気持ちが切なくて、仕方がありませんでしたね。
小西真奈美さん、これまでは小動物系の顔で、癒し系の女優さんという印象でした。
この男だらけの映画の中で、必要以上に女らしさを出さず凛として、かと言ってクール過ぎず良かったですね。
「相棒」の世界に合っていたと思います。
人質になった幹部のひとり、長谷川副総監役の國村隼さんは存在感がありましたね。
役柄もありますが、12人の中でも群を抜いていました。
「芋たこなんきん」(2006、7年・NHK)で善人のほうに行ったのかと思ったら、こんな役まで、余裕で楽しんで演じているようで、観ていて気持ちがいいです。
國村さんが、ドラマで官房長的なポストだったら厚みが増したのに、と思ってしまいました。
江波杏子さんが、ちょっとだけの出演で、もったいなかったですね。
江波さんなら、女性官房長でも務まるんじゃないでしょうか。
ドラマ「相棒」は、ベテランの女優さんが出演した回が印象に残ります。
“ミス・グリーンの秘密”(8-3)の草笛光子さん、“密愛”(7-15)の岸惠子さん、“私刑~生きていた死刑囚と赤いベルの女”(2-終)の岸田今日子さん、“女王の宮殿”(5-17)の大空真弓さん、ちょっと若いですが“蟷螂たちの幸福”(6-3)の荻野目慶子さんなどなど・・・。
江波さんにもぜひ出演して欲しかったですね、それもセミ・レギュラーで・・・。
↓完全なネタバレです。
もう知っている人も多いとは思いますが・・・。
何とも避けて通れない小野田官房長(岸部一徳)のこと。
ラスト近く、右京と“正義”について、これまで以上に鋭い対立を見せました。
そして、あの最期。
大局の正義を唱えた官房長が、ノンキャリアの男(石倉三郎)に襲われる悲劇・・・
末端まで思い知ることが出来なかった官房長には、右京たちが必要であったことを思い知らされましたね。
大物は大物らしく華々しく、では無くて、このような終わり方は良かったんじゃないかと思いました。
演じた本人もそんなかたちを望んでいたと、何かで読んだような気がします。
それにしても残念ですね。
今は何とも言いようが無いです。
官房長がいなくなったことで、「相棒」がどのように変わっていくのか注目していきたいです。
映画のパンフレットは、雑誌風のスタイルで、中身も充実していて読み応えがあります。
「花の里」の広告が載っていて、“いつでも おとなり あいていますー”には笑いました。
帰宅後、“教授夫人とその愛人”(1-2)“レベル4~前篇”“レベル4~後篇・薫最後の事件”(7-8・9)の再放送(東日本放送)を観ました。
「相棒」漬けの一日でした。
今日も“最後の灯り”(1-10)“ピルイーター”(2-18)があります。
この押し詰まった時期に、仕事にはなりませんね。
<ドラマ・これまでの感想>
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
<関連記事>
「杉下右京手帳2011」(相棒)を手に入れて 2010.11.16.
「相棒-劇場版Ⅱ-」PRキャンペーンいろいろ 2010.12.11.
及川光博さん「SmaSTATION!!」に出演 2010.12.12.
「相棒×お願い!ランキング」を観ました。 2010.12.20.
「ボクらの時代」水谷豊&兼高かおる&草笛光子さん 2010.12.22.
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