「相棒 season9」第8話“ボーダーライン”
「相棒 season9」第8話“ボーダーライン”
テレビ朝日 12月15日放送
今回は、「相棒」らしいと言えば「相棒」らしい重たさですが、ちょっと違った感覚で観終わりました。
転落死した柴田(山本浩司)の過去を丁寧に描いていましたね。
彼が主役のストーリーのような気がしました。
右京(水谷豊)と神戸(及川光博)が、柴田の過去11ヶ月間を少しずつ明らかにしていって、最後の答えには泣かされました。
二人が事件を追ってくれたことで、柴田の願いは叶ったことになります。
右京が語るように、最後の最後に自分の絶望的な思いを誰かに知ってほしかったのだろうということ・・・
何とも切ない事件の結末でした。
医療事務などの資格があっても、経験が無いと雇ってもらえないという現実・・・
今に始まったことではないのですよね。
資格も経験もあっても、年齢制限で駄目、ということも現実です。
そんな現実を私なども味わってきましたから、次第に追い込まれていく柴田が他人事では無く、観てしまっていました。
古物商の免許もありますから、よけいに・・・。
もちろん、名義貸しなどをしたことはありませんが・・・。
コンテナに泊り込むというシーンがありましたが、最近ワイドショーか何かで実際に泊まっている人を映している映像を観ました。
どれもこれも、現実を観せられている思いがしてやりきれませんでしたね。
使用者側が言う“雇い止め”という言葉を初めて聞きました。
最後の頼みの生活保護申請も、やはり役所側の対応はあのようだと聞いたことがあります。
一概に役所側を非難できない、難しい問題があることも、ですが・・・。
追い込まれていく柴田と、行く先々で接する人たちのニヤニヤした表情が対照的で、何とも今を感じさせて辛いものがありました。
最後の右京の言葉、「どちらかが手を差し出す勇気があれば・・・」は、重たいですね。
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柴田を演じた山本浩司さん。
とても自然でシリアスな演技で、つい感情移入をして観ていました。
知らない俳優さんなので調べてみました。
柴田と同じ36歳。
脇役としての映画の出演本数も多く、映画監督でもあるんですね。
1時間弱のドラマを通して任せられる俳優さんだったわけです。
このドラマのゲスト出演者は地味な人が多いですが、本当に良い俳優さんを起用する、と改めて感じています。
それにしても、山本さんを観ていると、ところどころで石井正則さんを思い出していましたが・・・。
今回は、神戸が柴田の足取りを改めて説明するシーンがあって、私などには観やすかったですね。
こういう回でしたから、面白いシーンが少ないのは仕方がありません。
それでも、神戸が捜査一課に言う「ギブ・アンド・テイクのギブ」に笑いましたし、久しぶりに芹沢(山中崇史)が喋り過ぎて怒られるシーンもありました。
情報を提供したのに、特命の部屋にひとり取り残される暇課長(山西惇)というシーンもありましたね。
ラストで、右京が神戸を花の里に誘う、それだけでずいぶんホッと救われた思いをさせられました。
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