「JIN‐仁‐」第5話
「JIN-仁-」第5話 TBS 5月15日放送
1時間弱の中で、一人一人の心情などが丁寧に表現されていると、改めて思いましたね。
今回は、鉛中毒に侵された役者・吉十郎(吹越満)とその息子の話がメインでした。
妻子を捨ててまで役者バカを通している吉十郎・・・
それを覚めた目で見ていて、役者になることを拒んでいる息子・・・
最後は、死を覚悟して、最後の舞台を見せようとする父親と息子の気持ちが通じ合えた、と良くある展開ですが・・・
無表情を通し続けた息子だけに、一気に感情を出して、涙で“日本一ッ”“大和屋ッ”と叫ぶシーンは感動的でした。
あの子役は凄いですね。
吹越さんも、くまどり?をしての熱演でした。
結局舞台に登ることは出来ず、関係者だけが見守る中で、というところが逆に感動を増しましたね。
もちろん南方(大沢たかお)たちの力があっての、あの状況でしたが・・・。
鉛を排除する効果がある薬草を懸命に探してくれた福田(佐藤二朗)とか、吉十郎の心意気に手を貸す佐分利(桐谷健太)とか、裏方に回った人たちもきちんと描かれていましたね。
父子を見守り続けた田之助役の吉沢悠さん、南方に“無理無理って・・・医者なんか辞めちまえっ!”って、とても迫力があり、存在感がありました。
「動物のお医者さん」(2003年・テレビ朝日)のイメージをずっと引きずっていたので、今回の役は正直驚いています。
今回も、南方の悩みはつきませんでしたね。
“私は何のためにここへ送られたのか”という大きな悩みを持ちながらも、その中で最善の努力をすることとしながらも、次々起きてくることへの更なる悩み・・・
“私は誰も助けていないのかもしれない”
“歴史の修正?力に負けたくない”
“自分に出来ることはほんの少しの延命だけで、何も変えることが出来ない”
それに対して、迷わずはっきりと、それでいて控えめに心を込めて、応じる咲(綾瀬はるか)が素晴らしいですね。
“世の営みを超えたもの” “勝った負けたは無い” “すべての医術は、延命に過ぎない”
咲の凛とした姿があって良いです。
龍馬(内野聖陽)からのペニシリン販売の話に、勝海舟(小日向文世)の忠告を思い出して、ちょっと考え込む南方に“何のために作ったのか?”と喝を入れたりもしますしね。
考え過ぎたり、頑張り過ぎたりする南方にとって、的確にサポートをしてくれる咲は、もう欠かせない人になっていますね。
それでいて、うっかりミスからペニシリンの粉末を作った、という可愛らしさも健在ですが・・・。
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