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NO.184-1 時代劇ロマン「柳橋慕情」第6回“炎の恋”

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録り溜めたビデオの、あくまで個人的な記録です。

感想部分は、再生をしないで曖昧な記憶だけで書いているものもあります。

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<NO.184-1>録画日:2000.10.9.


時代劇ロマン「柳橋慕情」(NHK総合テレビ)
              第6回“炎の恋”(全16回)

出演:若村麻由美 吉田栄作 田中実 藤村志保 滝田栄 左とん平 内藤武敏
原作:山本周五郎「柳橋物語」他
脚本:大野靖子
音楽:S.E.N.S

 

〔内容〕
山本周五郎の「柳橋物語」をメインにして、その他の作品も織り交ぜています。
この回は、「柳橋物語」の中でも重要なシーンのひとつです。

研ぎ師(内藤武敏)の孫娘・おせん(若村麻由美)と、大工の幸太(吉田栄作)と庄吉(田中実)は幼馴染。
上方に行く庄吉と待っていることを約束したおせんは、幸太を避けるようになっていた。
ある夜、江戸が大火事になり、病気の祖父とおせんを助けに幸太が飛び込んでくる。
火はたちまち広がり、追い詰められた川のそばで祖父は死に、おせんを必死に助けようとする幸太。
これまでの苦しい胸のうちを語りますが・・・。

 

〔感想〕
小説を読んで、初めて泣いたのが「柳橋物語」のこのシーンでした。
まだ幼かったおせんが、先手を取ったかたちの庄吉と約束をし、それを守ろうと頑なになって幸太に冷たい態度をとり続けていました。
それでも、おせんたちを助けようと必死になる幸太。
避けられてどんなに苦しかったかを告白しますが、けりをつけるためにもどんなことをしても助けると・・・。

 

 

火を避けるために必死で川の中に石を積み、最後はおせんに水をかけるためにと、流れてきた桶を拾おうとして、力尽きて川に沈んでいきます。
この後、おせんは記憶を失くし、見ず知らずの赤ん坊を抱きながら、焼け野原になった街を彷徨うことになります。
今回はここまで。

大変な苦労はあるものの、たくさんの善意の人たちに助けられながら、物語の最後は感動的なシーンで終わります。
幸太の気持ちは救われます。
未読の方には、お薦めしたいですね。

 

  

 

延々と火事のシーンが続きますが、今観ると凄いセットで大変な撮影だったろうと思います。
藤村志保さん、滝田栄さん、左とん平さんは、別物語の主人公として、今回はほんの顔見世程度の出演です。

藤村さんが演じる食堂?のお手伝いの女の子が本仮屋ユイカさんと知ったのは、ラストクレジットででした。
その娘の“地震がおさまったと思ったら、火事ですか?”というセリフが重たく感じました。

若村さん、今はたおやかに見えて自信にも溢れていて、素敵な女優さんになっていますが、この頃も初々しくて良いですね。
毎回のラストの映像、小舟に乗っての白無垢の花嫁姿が素敵です。
このバックに流れるのがS.E.N.S(センス)の音楽で、心に響きますね。

 

朗読:若村麻由美
金子みすゞ大全集 -生誕100年記念- 朗読CD BOX

 

このドラマでS.E.N.S(センス)を初めて知りました。
悲情城市」(1989年・台湾映画)など、斬新なのに伝統的なものも感じさせ、いまだに印象に残り続けています。
私の中では、「悲情城市」の音楽は、坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」(1983年)と同じぐらいの位置づけにありますね。

 

  

 

この回には出演していませんが、庄吉役で登場の田中実さん。
役にハマっていましたね。
亡くなって、残念でなりません。

だいぶ以前ですが、中東紛争か何かで足止めをされたビジネスマンが、山本周五郎の本を読んでいたという話を聞いたことがあります。
今、震災があって、絆や人の情けが改めて見直されている時、読み直すのもいいのかもしれませんね。

 


柳橋物語・むかしも今も (新潮文庫)

 

 

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