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ドラマ「鳥帰る」追悼田中好子さん

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田中好子さんが亡くなって(4月21日・享年55歳)、追悼番組が放送されています。

8日(日)、「NHKアーカイブス」では、田中さんが40歳の時に出演したドラマ「鳥帰る」(1996年5月4日放送)の再放送でした。

山田太一さんの脚本ということもあって観てみました。

 

このドラマは安住敦の俳句「鳥帰る いづこの空も さびしからむに」をモチーフにした山田太一が脚本を手がけた作品。
4年振りに帰郷した娘を受け入れられず、仲違いしてしまう母。
長年連れ添った夫を嫌悪して寄せ付けない妻。
本来、心の拠りどころであるはずの家族の間で起きる様々な摩擦や軋轢を通して、「孤独」と「家族」の狭間で揺れる人々の心を描いた作品。
脚本家・山田太一さんへのインタビューを交え、人と人が支え合いながら生きること、そして家族の絆を見つめる。 <「NHKアーカイブス」公式サイトより引用>

 

 

故郷の倉吉に母親(香川京子)を残して、駆け落ち同然で東京に出てきてスナックを経営しているものの、結局夫に裏切られた女が田中さん。

帰郷の途中で知り合う男が杉浦直樹さんで、認知症の奥さんに受け入れらずに悩み、旅に出ています。

もう一人、田中さんの写真を撮りたいとつきまとう若者が村上淳さんで、彼にも夢を見つけられない焦燥感があります。

 

好子 


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何度も迷いながら故郷へ向かう田中さんを、二人が援護するかたちになります。

それぞれに真実を語っていないままで・・・。

スナックの客として、二人が付き添っての母娘の対面となります。

 

お互いに現在の幸せを強調する母と娘・・・

母親は二階を若夫婦親子に貸していて、何かと面倒を見ています。

それを嫌われているとわかっていながら、寂しさのあまり関わらずにはいられないのでした。

結局、言い争いとなり、又仲違いをして、娘は家を飛び出してしまいます。

 

ひめゆりの塔 

赤い鯨と白い蛇

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米子の水鳥公園に行こうと二人を誘う女・・・

男はそれを断って、内緒で母親の元へ・・・

男は自分の置かれている真実を話して、もう一度母娘が話し合うことを勧めます。

 

そして、母親は男と一緒に水鳥公園に向かい、母娘は抱き合って涙し、和解します。

娘と若者は、白鳥が帰ってくるのを待っていたのでした。

 

沈まない骨 


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ラストに、母娘が雪かきをしているシーンがありますが、決してホームドラマのラストのように微笑んだりしていません。

又、喧嘩をしたりもするのでしょう。

今後、修復できないような関係になるのかもしれません。

それでも家族ですから、今は寄り添って、寂しさを薄めて生活していくように思えます。

 

東京に戻った男は、相変わらず拒む妻に戸惑いながら、何とか付き合おうと必死です。

若者も、やはりパチンコ店に勤めたままでいます。

旅の前と変わらない生活が続いているようです。

 

七夜待 

欲望

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田中さん、まだまだ若い40歳。

明るいイメージとは違って、憂いのある疲れた女性を演じています。

この時には、すでに闘病生活に入っていたようですね。

最後に残した肉声でのメッセージに、“もっともっと女優をやりたかった”とありました。

消え入りそうな声を振り絞って、残した言葉の数々の中でも、もっともこちらに響いた言葉でした。

ご冥福をお祈りいたします。 

 


NHKアーカイブス ドラマ名作選集 第3期 昭和50年以降篇 カラーの時代

NHKアーカイブス ドラマ名作選集 第2期 昭和40年代篇 モノクロとカラーの時代

NHKアーカイブス を検索

 

 

余談ですが、

このドラマを観ていて、わかったことが二つ・・・

ひとつは、ラスト近く、実家の近所の食堂の主人役で平田満さんが出てきたシーン・・・

そこまで観ていて、このドラマを観るのが二度目だと気がつきました。

 

もうひとつは・・・

内野聖陽さんを最初に観たドラマで、鳥の説明をしているシーンを覚えていたのですが、それがこのドラマだったこと。

ラストの水鳥公園の建物で、田中さんたちに説明をしていました。

端役ですからセリフはほんの二言三言、でも説明なので長ゼリフですが・・・。

初々しく、溌剌とした内野さんがいました。

 

内野さん、今スキャンダルで騒がれていますね。

事実はわかりませんが、仕事にも影響しているとか・・・

“大河ドラマの主役までやった人なのに・・・”という書かれ方は、さすがに寂しかったですね。

注目し続けた俳優さんだけに、頑張ってほしいと思っています。

 

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