「おひさま」ピエール瀧さんに泣かされる
まさか、ピエール瀧さんが演じる中村先生に泣かされるとは思いませんでしたね。
福田先生(ダンカン)とともに、ちょっと嫌な役を引き受けていましたから・・・。
昨日のラストの足音が、中村先生のものだろうとは想像していました。
竹やりの訓練授業で、珍しく生徒に優しかったですからね。
あの時は、もう赤紙が来ていたのでしょうか?
決して、良しと思ってしていたわけではない戦争のための授業・・・
教師として教えたことを全うするために、死にに行く・・・
将棋盤に置いたたったひとつの駒、歩兵が彼の心情を表していたようです。
時代が違っていたら、そう思うと切なくてたまりませんでした。
これまでが憎らしかっただけに、ですね。
学校を去る時に、校庭で一人、生徒たちと好きな野球をしている様子を想像し、その歓声を耳にし、微笑む中村先生には泣かされました。
ピエールさん、良い去り方をさせてもらったなあ、とも思いましたけど・・・。
登場人物が丁寧に描かれていて、長丁場のドラマの良さを感じさせました。
ピエールさんが印象に残ったといえば、映画「三丁目の夕日」(2005年)です。
冷蔵庫に入れる氷を販売する氷屋さんでしたね。
電気冷蔵庫にとって変わられて、捨てられている旧式の冷蔵庫を悲しそうに見つめているシーンがありました。
そのせいで、切ないシーンが得意に見えたりしましたが・・・。
今日は、空襲の時に義父(串田和美)が居なくて動揺する義母(樋口可南子)とか、息子の前で弱さを見せる近所の若い母親とか、が描かれて・・・
陽子(井上真央)が、それぞれの光景に思わず羨ましさや寂しさを感じるシーンがあり、印象的でした。
ヒロインだからといって、無理をして突っ張り続ける必要もないですよね。
太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-【スタンダード・エディション】
それにしても、昨日でしたか?夏子先生(伊藤歩)の恋人が住んでいるのが広島と知った時には驚きました。
それまで幸せそうに話していただけに、よけいにショックでしたね。
こちらだけが、その後を知っているというのも辛いものがあります。
それにしても、戦地も東京も気がかりなことだらけで・・・
正直、字幕で年月が表示されるたびに怖くなっていきます。
一部では、早く戦争が終わって、みんなが元気に帰ってきて欲しいとは思っていますが、それではドラマとはいえ無理はあるでしょうね。
和成役の高良健吾さんの登場が、写真だけでちょっと残念です。
その意味でも、早く戦時中の話が終わるといいんですが、その時にどうなっているかですよね。
高良さんについては、よろしかったらこちらもどうぞ。
⇒ 「トップランナー」高良健吾さん 2010.9.9.
Men's JOKER (メンズ ジョーカー) 2011年 07月号 [雑誌]
<関連記事>
朝ドラ「おひさま」が始まりました。 2011.4.4.
朝ドラ「おひさま」観続けられそうな気が・・・ 2011.4.9.
「おひさま」チャップリンと白い息 2011.4.19.
「おひさま」おばあさまの渡辺美佐子さん 2011.4.27.
「おひさま」二十四の瞳? 2011.5.21.
「おひさま」高良健吾さん登場 2011.5.30.
「おひさま」お互いにプロポーズ 2011.6.4.
「おひさま」幸せになる自信 2011.6.8.
「おひさま」有働さんが泣いた 2011.6.9.
« 「JIN‐仁‐」最終章・前編 | トップページ | NO.184-2 日中共同制作ドラマ「桜桃の実る谷」 »
「テレビ雑感」カテゴリの記事
- 朝ドラ「虎に翼」が終わって、思ったこと諸々。(2024.09.29)
- ドラマ「マウンテンドクター」(第1回)を観て(2024.07.11)
- 朝ドラ「虎に翼」鑑賞中(2024.05.29)
- 朝ドラ「ブギウギ」が終わって(2024.03.30)
- NHK「ふたりのディスタンス ピース 綾部祐二と又吉直樹」を観て(2023.12.28)