「あさイチ」の渡辺謙さん
昨日のNHK「あさイチ」のゲストは、俳優の渡辺謙さんでした。
子どもの頃の夢から、大河ドラマ「独眼竜政宗」(1987年)、アメリカ同時多発テロ当時のノーマン・ミネタ運輸長官を追ったドキュメンタリー番組、そして大震災の支援活動のこと、など、興味深い話がたくさんあって、惹き込まれて聴いてしまいました。
何より、謙さんの俳優としても社会人としても、自信に溢れた、常に前向きで深い考え方、そしてその行動力に感じ入るばかりでした。
子どもの頃の夢は、落語家とトラック運転手・・・。
後にドラマで落語家を演じて、その厳しさを知って、ならないでよかったと笑っていましたが、映画「ラヂオの時間」(1997年)ではトラックの運転手を演じていたことを思い出しました。
まだまだ若くて、後にハリウッドのスターになるなんて想像も出来ませんでしたが・・・。
「独眼竜政宗」は当地(仙台)が舞台のドラマで、大変なブームだったのに、政宗の子役時代だけで観るのを挫折していました。
伝説的な勝新太郎さん(秀吉)との対面シーンのVTRが流れましたが、緊張感いっぱいですね。
このドラマで知り合った村田雄浩さん(VTRで登場)と親友というのが、何とも嬉しい気がしました。
当時、俳優二世でもない、芸能界の大きな組織にいるわけでもない、そんな謙さんの熱い演技を大絶賛していた記事を、なぜかいまだに覚えています。
その目力の凄さも語り草のようでしたね。
謙さんは、新聞に意見を投稿したり、取り上げたい作品があれば作家と直接交渉したり、と、とにかくアグレッシブですね。
今回ドキュメンタリー番組にも謙さんの意思が大きく働いているようです。
取り上げられた、ノーマン・ミネタさんのことを初めて知りました。
9.11の時運輸長官だったミネタさん、アラブ系やイスラム系に向けられた批判や迫害に対して冷静な対応を呼びかけていたそうです。
そのミネタさんは日系人ということで、戦時中ハートマウンテン強制収容所に送られていました。
番組では、その足跡を追っていますが、謙さんは極寒の時期に再度収容所を訪れたりして、その取材に大変な行動力を見せています。
“体感したものをきちんと身体に残さないと・・・”
そういう姿勢がすべてのことに繋がっていると思わせました。
<番組の放送予定>
BSプレミアム 7月19日(火)夜7時~7時57分(前編)
7月20日(水)夜7時~7時57分(後編)
総合テレビ 8月15日(月)夜7時30分~8時43分
番組のサイトはこちら↓
大震災の被災地を何度も、それもすべてを網羅するように、何箇所も訪問しているようです。
その度に現状を把握していて、今は小さな事業が立ち直れるような支援を考えているとのことでした。
現実に沿った、その精力的な行動に頭が下がるばかりです。
これまでに、確か二度も白血病に倒れて、私生活も騒がれて裁判沙汰になったりしていましたね。
それを乗り越えて、それは並大抵の努力ではなかったはずですが、ハリウッドで成功し、大物スターを動かせるほどになっています。
その上で、とどまることなく常に自分に何が出来るかを考えている謙さんを見ていると、人間一生のうちに起きること、そして出来ることはたくさんあるんだと思わせられました。
子どもの渡辺大さんも杏さんも、それぞれに独自に活躍していて、今は充実した最高の人生を送っていると思ったものです。
でも、何気なく調べてみたんですが・・・
謙さんは、白血病の治療で受けた輸血で、C型肝炎ウィルスに感染していたようです。
その治療を受けながら映画「明日への記憶」(2006年)を撮影していた、とのこと。
急性骨髄性白血病・C型肝炎ともに今は良好な状態ということですが、それを一切見せることなく行動していることに、改めて尊敬の思いを感じています。
« 「おひさま」タケオこと柄本時生さん | トップページ | なでしこジャパン、世界一!! »
「テレビ雑感」カテゴリの記事
- 東日本大震災から12年(2023.03.12)
- 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終わって(2022.12.19)
- お笑いが好き~サンドさんのドッキリや関根勤選手権について(2022.09.02)
- 「NHK俳句」俳人・森田愛子のこと(2022.07.23)
- 【闘病日記 58】再発?&アニメ「忍たま乱太郎」を楽しむ(2022.06.18)