「ボクらの時代」原田芳雄&大楠道代&岸部一徳さん
「ボクらの時代」“夢見ない映画スター”
出演:原田芳雄(俳優) 大楠道代(女優) 岸部一徳(俳優)
フジテレビ 7月3日放送
映画「大鹿村騒動記」(7月16日公開)に出演している、原田芳雄さん、大楠道代さん、岸部一徳さんの鼎談でした。
映画は、長野県大鹿村で300年以上も引き継がれている民間芸能“大鹿歌舞伎”とそこに暮らす人々の悲喜こもごもが描かれている、とか。
鼎談は、大鹿村・大磧神社の実際の舞台上で行われています。
何とも風情のある歴史を感じさせる舞台ですね。
建物や三人の後ろの書割など観ているだけでも癒されました。
三人ともに、夢や目的を持って、俳優となったわけではないことから語っています。
原田さんは、南アルプスの山小屋で暮らそうとしたが、開発で挫折してしまって・・・
近所でアマチュアの演劇の集まりに連れて行かれたことがきっかけと・・・。
大楠さんは、大映のスカウトで・・・
20歳、年齢のごまかしも芸名も拒否してのデビューだったとか・・・。
予定された芸名のひとつが“ハナミチエ”だったと、舞台の花道を指して笑っています。
“安田道代”時代を知っていますが、久しぶりで見かけても、変わらないままなのが嬉しかったですね。
大楠さん、大映の倒産で最後を見届けたひとりなんですね。
当時の撮影所、俳優たちが行き交い、時にはスタッフたちがキャッチボールをしていたり、という光景を懐かしげに語っています。
その後にインディーズ映画が出てきて、映画作りの変化があり、それはそれで刺激的だったようです。
その頃に原田さんがデビューをしています。
岸部さんは、グループサウンズのザ・タイガースのベーシスト兼リーダーでした。
俳優に転向したのは30代に入ってから・・・
樹木希林さんと大楠さんに面接を受けて事務所に入れてもらったのだとか。
当時、大楠さんはジュリー(沢田研二)ファンで、ザ・タイガースの追っかけをしていたことが明かされています。
原田さんが、若手俳優、特に浅野忠信さんの演技を絶賛し、大楠さんは女優と家庭人としてのバランスが理想的に取れていることを語っていますが、どちらも仕事への距離感に余裕を感じさせていました。
それは、原田さん宅が“原田居酒屋”と呼ばれ、毎日大勢の人が出入りしている様子に表れているような気がします。
原田さんが帰宅すると、自分が出ていない作品の打ち上げが行われていたりするのだとか・・・。
大楠さんも岸部さんも常連のようですが、松田龍平さん、松田翔太さんの兄弟も現れて、交流が行われているようです。
大先輩の話に、かしこまって聞いている二人を想像して、ちょっと嬉しかったですね。
岸部さんが、60歳を過ぎて、昔のメンバーと会うようになったという話に、瞳みのるさんの名が出てきました。
40年ぶりに会いたいと連絡があったのだとか・・・。
瞳みのるさんは、確か解散後は芸能界を引退し、教師になったと聞いています。
特にザ・タイガースのファンだったわけではないのですが、その生き方に共感を覚えて、ずっと印象に残っていました。
歳を重ねて、又会えるようになるっていいですね。
この番組は、岸部さん目当てで観ました。
何しろ、小野田官房長(「相棒」テレビ朝日)がいなくなってしまって、寂しかったですから・・・。
岸部さん、どんな役を演じても“岸部一徳”に見えるんですが、それがまた魅力的です。
それがマイナスに作用する俳優さんが多いですからね。
最後に、原田さん・・・
“最後に残るのは人間関係しかない。それ以外何も残らない”
“これから身体が動かなくなって、何かが出来なくなるんじゃなくて、動かないことが何かを出来ることになればいい”と・・・。
身につまされ、励まされる言葉でしたが、改めて、今回は中高年向きの番組だったと思いましたね。
印象的なコメントをこちらに載せていますので、よろしかったらどうぞ。
⇒ 言葉の味、話の味~原田芳雄さんら、夢見ない映画スター「ボクらの時代」
« 「相棒」再放送祭り | トップページ | 村井・宮城県知事と“無財の七施” »
「テレビ雑感」カテゴリの記事
- 【闘病日記 61】それでも私はあきらめない(2023.05.10)
- 朝ドラ「あまちゃん」再々放送中(2023.04.08)
- 東日本大震災から12年(2023.03.12)
- 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終わって(2022.12.19)
- お笑いが好き~サンドさんのドッキリや関根勤選手権について(2022.09.02)