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「つなみ 被災地のこども80人の作文集」を読んで

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上の雑誌は、「つなみ 被災地のこども80人の作文集」(文藝春秋)です。

小学校の低学年から高校生まで、東日本大震災の被災地の子どもたちが綴った文集です。

読み進むと、あの時、怖くて辛い体験をした子どもたちの声が生々しく聴こえてきます。

 

自筆の原稿から活字のページまで、それぞれの思いが込められた文字が並んでいます。

大きな被害は無かったものの、同じ被災地にいる身として、感じることが多くありますね。

読み続けるのが辛くなったりします。

 

でも、子どもたちは元気です。

乗り越えようとしてます。

笑顔の写真がいっぱいで、自衛隊やボランティアへの感謝の気持ちを綴っていたりもします。

まだまだ、こんなふうに書ける子は少ないのかもしれませんが・・・。

 

 

巻頭に写真があります。

避難所で一緒に楽しく遊んでいたり、デッキブラシで掃除をしていたり、瓦礫の中の井戸から水を汲み上げていたり、そして、真剣に祈っていたり・・・。

どれも、一生懸命で、笑顔で、生き生きしています。

 

中でも、特に胸を打ったのが次の写真です。

本当は、このように転載などしてはいけないことはわかっているのですが、出来るだけ多くの人の目に触れてほしいと思ったものですから・・・。 

 

 

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瓦礫の中、酒のペットボトルに水を汲みに行って来たのでしょうか。

上着はダブダブで大人用かもしれません。

うつむき加減に歩きながら、口をきっと一文字に結んでいます。

 

今、この時代にこのような子どもの姿を見るとは夢にも思いませんでした。

つい数ヶ月前までは、ほとんどの子どもは、何の不自由の無い生活を送っていたでしょうから・・・。

そして、この子は大丈夫だ、と思いましたね。

辛さに耐えて、それを乗り越えて、強く生きていけるはず・・・。

 

現状では、復興に向かっている地域(人)と、取り残されている地域(人)との格差があるように思えます。

そんな中でも、子どもたちは強く生きていく、と信じられた写真と、文章でした。

この子たちが成長した先に、本当に復興したこの地があるのだろうと・・・。

 

上の写真には、イタリア在住の作家・塩野七生さんの文章の一部が載っています。

中で、イタリア人記者のコメントが紹介されています。

“面がまえがいい。日本は必ず再興する”

 


「つなみ」 被災地のこども80人の作文集 2011年 08月号 [雑誌]

<追記>2012.9.15.
上の本は、もう注文が出来ないようです。

下記が、原発に苦しむ福島の子どもたちの作文を加えたものです。

つなみ完全版 [森健]

 

 

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