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NHKスペシャル 未解決事件「file.01 グリコ・森永事件」

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NHKスペシャル 未解決事件「file.01 グリコ・森永事件」全3回
                                                       NHK総合   7月29日、30日放送

 

当時、大変な事件だったとして記憶しています。

それでも、覚えているのはほんの少しだけでした。

ほとんど初めて見聞きするような感覚で画面に観入ってしまいました。

 

事件の概要は次のようなものです。

『1984年3月、
江崎グリコの社長が、目出し帽を被った3人組の男たちに自宅から連れ去られるという誘拐事件が発生した。
犯人グループは10億円と金塊100キロを要求する脅迫状を送りつけるが、誘拐された江崎社長は自力で脱出。
しかし、犯人グループは「かい人21面相」と名乗り、
グリコだけでなく、森永製菓やハウス食品など食品メーカーを次々に脅迫。
犯行は次第にエスカレートし、
「どくいりきけん たべたらしぬで」と書いた青酸入りの菓子をスーパーに置くなどして、
「大量流通・大量消費社会」を人質にとる前代未聞の展開を見せた。
犯人は企業だけでなく、メディアにも140通を超す脅迫状や挑戦状を送り付け、
国民を巻き込んだ「劇場犯罪」の走りとなった。
のべ130万人もの警察官が投入されたにもかかわらず、2000年2月全面時効が成立した。』
                                                          〔 『NHK 未解決事件』公式サイト より 〕

 

グリコ・森永事件 (新風舎文庫)
グリコ・森永事件 (新風舎文庫)

闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相 (新潮文庫)
闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相 (新潮文庫)

 

 

第1回と第2回が主に実録ドラマで、第3回が関係者たちの証言ドキュメント。

正直、最初はドラマの出演者である上川隆也さんと眞島秀和さん目当てでした。

事件そのものにはあまり関心が無かったんですね。

未解決だったことが余計にそうさせていたかもしれません。

 

上川さんと眞島さんがドキュメンタリーものとして、違和感が無かったですね。

あまり強い個性が出ていないのが良かったのかも知れません。

新聞記者の上川さんと警察の特殊班の眞島さんが、対立する立場にありながら、辻(眞島さん)宅でしみじみ語り合うシーンなど良かったです。

 

その他の出演者が有る意味で豪華で・・・

大杉漣さん、鶴見辰吾さん、宅麻伸さん、池内博之さん、石丸謙二郎さん、升毅さん・・・

中村靖日さん、山崎樹範さんもいましたね。

皆さん、演技巧者と言われる人たちなので、熱を帯びるシーンなどでは、やはりドラマだと思い起こさせました。

 

警察、新聞社、企業が犯人グループに振り回され続けた事件。

それが、最後は国民を巻き込むまでにエスカレートしていったことを、今更ながら恐怖を感じさせました。

何より、執拗に出し続けるあの“かい人21面相”と名乗った脅迫状、挑戦状からですが・・・。

警察は、グリコの取引現場、丸大食品の取引現場、そして最後に高速での攻防と、犯人側に接触するチャンスをことごとく逃がしてしまったわけですが・・・。

 

森永が9割減産、もちろんパートは解雇、社員みずからが街頭で1000円パックを売った、という話など、そう言えばそんな話があったと、遠い昔のことと思い出していることも怖いですね。

毒入り騒動で回収されるお菓子の映像を観ながら、今こんなものを流して大丈夫なのだろうかとちょっと心配になりました。

犯人から脅迫を止めるという終結宣言が届いたのが、日航機事故の日(昭和60年8月12日)とのことに一番驚きましたね。

 

NHKが調べた新事実として、

京都駅でのキツネ目の男に対する特殊班の職質を上層部が許可しなかった・・・

脅迫テープを現在の技術で調べたところ、30~40歳の女は十代の女、子どもの声は二人だった・・・

と、確かニュースでも紹介していましたが、こちらとしてはすべてが新事実のような内容でした。

 

21面相の手記
21面相の手記

真犯人

 

 

ドラマを充分楽しんだので、第3回の「目撃者たちの告白」(ドキュメンタリー)をパスしようと思ったのですが・・・

この回が一番興味深く観ることができました。

当時、事件に関わった人たちの証言ですから、詳しかったです。

未解決ということで、無念な思いでより詳細に覚えていることがあるのでしょうね。

個人的に調べ続けている方もいましたし・・・。

 

犯人側と接触するチャンスがあった、そのうちのひとつ、丸大食品の現場での、子どもを含めた家族を乗せて張り込んだ話など生々しく伝わってきましたね。

不審者を取り逃がした責任で焼身自殺をした滋賀県警の本部長さん、ドラマではそのこともあって脅迫がおさまったとあります。

警察内部はもちろん、新聞社も企業も混乱を続けたこの事件、ここから学んだことが、今あると思いたいですね。

 

それにしても、大勢の関係者が出演して語ってくれたことに驚きもありました。

それだけ、時間が過ぎたということでしょうか。

時には生々しくて、彼らが世間と同じ時間の経過を感じているとは思えませんでした。

 


〈昭和・平成〉9大未解決事件の真犯人!


私は真犯人を知っている 未解決事件30 (文春文庫) / 「文藝春秋」編集部

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