ヒューマンドキュメンタリー「永六輔 戦いの夏」
ヒューマンドキュメンタリー「永六輔 戦いの夏」
NHK総合テレビ 9月30日放送
永六輔さんの今を知りたくて、観ました。
以前、久しぶりに聴いたラジオの声が永さんとはまったく違っていて、その後パーキンソン病と知って・・・
その後もラジオを聴くことはありませんでした。
どこか避けたい気持ちがありましたね。
当時の記事です。⇒ 永六輔さんがパーキンソン病に 2010.11.3.
今回、前立腺がんでもあると知って驚いています。
出てきた永さんは、闘病のためもあるでしょうが、老いを感じさせていましたが、口調はほとんど以前に近い状態に戻っていましたね。
それでも、本人にはろれつが回っているのかどうかわからないのだと言っていますが・・・。
パーキンソン病の知識が無いもので、進行していく病気と思っていました。
ここまで回復しているのは、リハビリの積み重ねと、本人の強い意志が働いているのでしょうか。
それにしても、あの身体で、東日本大震災の被災地はもちろん、京都での宵々山コンサート、そしてモンゴルまで出かけていく強い意志と行動力に驚きました。
最後の宵々山コンサートでのラスト、観客がステージに上がり、楽屋を通って帰っていくというアイデア・・・
亡くなった奥さん宛に旅先から便りを出し続けている・・・
永さんらしいなあ、と思いましたね。
今回初めて、介添えをするお孫さんの姿を見かけて、ホッとしました。
年中、旅を続けてきた永さん・・・
当たり前のことですが、“寅さん”のような根無し草では無かったですね。
個人的に“寅さん”が苦手なのは、笑いの向こうに孤独な姿が見えるからなんですが・・・。
この番組では、印象的な女性が登場しました。
永さんのモンゴル行きの目的のひとつだった女性は、70歳を超えてひとり現地の人たちと遊牧を続けています。
たまたま絵のような大自然が見られましたが、厳しい季節もあるはずです。
それだけをとっても、そこで暮していくということ、その強さに圧倒されました。
もう一人・・・
永さんが訪れた被災地・宮城県亘理町で、お年寄りの介護施設を運営している女性。
十数年前に同じ職場で(職種は違いますが)働いていた人で驚きました。
当時、海外でボランティアの研修を受けていて、NPOを立ち上げたという話をしてくれていました。
あの頃と変わらずに、明るくパワフルで、懐かしかったですね。
何より、意志を通し続けている姿、震災を乗り越えようとしている姿を見られたことが嬉しかったですね。
このところ、体調を崩して弱気になっていましたから、永さんと二人の女性からパワーをもらえたような気がします。
永さん、前立腺がんのことは語られていなかったようですが、今後もどうか永さんらしく過ごせますように、と願っています。
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