朝ドラ「カーネーション」増えていくもの、減っていくもの
NHK朝ドラ「カーネーション」を、「おひさま」に続いて観ています。
正直、大阪弁(岸和田弁?)を話す子どもが苦手なので挫折しかけたのですが・・・
すぐ尾野真千子さんになってくれて、ホッとしました。
「おひさま」の井上真央さんに続いて、尾野真千子さんの登場。
やはり実績のある女優さんがヒロインだと安心できますね。
個人的な好みかもしれませんが・・・。
尾野さんは29歳、この年齢でのヒロインは珍しいそうですね。
でも十代を演じられて、さすがだと思います。
尾野さんが全身で泣いても鬱陶しくないですからね。
これが新人の女優さんだったらどうなっていたんだろうと、ちょっと意地悪く考えたりしています。
映画「萌の朱雀」(1997年)は、尾野さんを意識することなく観ていました。
朝ドラ「芋たこなんきん」(2006、7年)にも出演していたんですね。
何といっても、「外事警察」(2009年・NHK)や、亡くなった原田芳雄さんと共演した「火の魚」(2009年・NHK)からです、注目したのは・・・。
良いとこのお嬢さん・奈津役の栗山千明さんも役に合っていて良いですね。
「ハゲタカ」(2007年・NHK)が好きだったので、それ以来出演者には特別な興味を持って観てしまいます。
もう一人好きな女優さんが出演しています。
母親役の麻生祐未さん。
決して主役級の女優さんではないですが、その佇まいが好きですね。
「少年たち」(1998~2002年・NHK)の家裁調査官が印象的でした。
今回は、時には横暴とも見える夫(小林薫)や姑(正司照枝)に仕え、良妻賢母という感じですね。
良いとこの出で、おっとりしていて、実は一番仕切っているのかもしれません。
今朝はそれが一番出てきたような気がしますね。
妹(柳生みゆ)が“お姉ちゃんばかり”と文句を言った時の母親の言葉・・・
“好きなことをやるのは、見ているほど楽なことじゃない”
好きなことをやるにはそれなりの責任が伴います。
その後の言葉も、ちゃんと寝ている糸子に聴こえているだろうことを意識して、妹に言い聞かせている母親のシーンが良かったですね。
糸子(尾野)は、理想とは違った仕事の毎日に絶望している上に風邪を引いて・・・
父親が何度も言っていた“勉強しに行くと思え”の意味を今回初めて知ったようですが・・・
パッチ屋で散々な目にあっている糸子を見て、つい笑ってしまいました。
遊びと仕事の違い、わかりすぎるほどでしたからね。
母親の言葉を耳にして、考えを新にする糸子・・・
“知恵っていうのは、増えていくもの”
“(ミシンを使えるまでの)10年っていうのは、減っていくもの”
そして、元気になって“勉強しにいく”気になる。
こう一瞬にして前向きに変われるのが、朝ドラヒロインのいいところですね。
そのおかげで10年待たなくてもミシンに触れる機会がやってきました。
「おひさま」に比べると地味なキャストかもしれませんが、毎朝楽しんでいます。
タイトルの「カーネーション」とは、ずいぶんシンプルだと思ったのですが・・・
確か、タイトルが“ん”で終わる朝ドラはヒットするというジンクスがある、と聞いたことがあります。
「おはなはん」「雲のじゅうたん」「おしん」「ちゅらさん」「ちりとてちん」などなどたくさんありますね。
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