「相棒season10」第2話“逃げ水”
「相棒season10」第2話“逃げ水”
テレビ朝日 10月26日放送
相棒 season 9 ブルーレイ BOX【Blu-ray】
先週に続いて重たい内容でしたね。
視聴者が離れていかなければいいけれども、とちょっと心配したりして・・・。
こういう時に、ラストに花の里でちょっと和むシーンが無いのは辛いですね。
被害者家族の辛さとか無念さとかは良く描かれる機会が多いことで想像できるのですが・・・
今回は、加害者の家族の立場や心情が胸を打ちました。
無限に繰り返される世間の批判、そしてそれによる妻の死、耐えられず逃げてしまった父親・・・
パンをかじりながら、憔悴しきって捜査一課の3人に語る言葉には、こちらもただただ聞き入るばかりでした。
逃げることも出来ず、被害者の訪問を受け続けて、とうとう出所した弟を殺してしまう姉・・・
彼女の“少しは気が楽かもしれません。今度は弟のしたことではなくて、自分のしたことで責められるんですよね”という言葉には胸がつまりました。
脚本家(櫻井武晴)が“逃げ水”にこめたものは深いですよね。
父親と姉を演じた俳優さんの名前は知りませんが、素晴らしかったです。
渡哲也さんが被害者の弁護士役ですが・・・
やはり渡さんが出てくると別ドラマのような気がしてしまいます。
「相棒」は主役の二人を含めて、基本に正義を貫く姿勢があっても、時には弱さがあったり、ダークだったり、偏屈だったり(右京の場合ですが)、といろいろな面が見られるのが魅力ですよね。
渡さんの場合、立派過ぎて(役も俳優としても)・・・。
相対する右京の水谷豊さんが、一瞬小さく感じられたシーンがありました。
素になって戸惑っているような表情に見えたりしたんですが・・・。
渡さん、時には官房長(岸部一徳)のような役、清濁併せ持って、得体の知れない役をやればいいのに、と思ってしまいました。
官房長がいなくなって、改めてその存在の大きさを感じます。
被害者の父親役は綿引勝彦さんで、さすがに存在感がありました。
驚いたのは母親役の女優さん・・・
しばらく気がつかなかったのですが、二木てるみさんでした。
先週の長内美那子さん(冤罪を訴えて自殺する池内万作さんの母親役)にも驚いたのですが・・・。
二木さんは、今の芦田愛菜さんのような天才子役と言われた人です。
もちろん女優業は続けていたようですが、本当に久しぶりで驚きました。
「相棒」スタッフの人選は素晴らしいですね。
今週の神戸(及川光博)は、先週の偽証のことがあるので、おとなしめでした。
あんなに重たい状況にして、どう続けるのか(及川さんが降板?などとも)話題になっていましたが、これで良いと思いますね。
脚本家が違うと、そのつなぎ方が大変だと思いますが、興味もありますね。
花の里のシーンが無くて、ホッと出来なかった代わりに・・・
飲み物を買いに、5階までの階段の昇り降りをさせられた神戸と、右京・・・それに瀬田も絡んでのシーンがおかしかったですね。
右京の以前のようなしれっとしたもの言い、硬い瀬田(渡)の言葉、一瞬の咬み合わないような空気に笑いました。
口惜しそうな神戸の表情も以前のようでしたし・・・。
来週のゲストは、三田佳子さん。
草笛光子さんがゲストだった“ミス・グリーンの秘密”(season8・第3話)のようなドラマになると良いですね。
期待しています。
<これまでの感想>
第1話
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