シルヴィ・ギエム、被災地で“ボレロ”を踊る
シルヴィ・ギエムというバレエダンサーを初めて知りました。
昨夜の「ニュースウォッチ9」(NHK)で、いわき市(福島)で踊る彼女を紹介していましたね。
100年に一人出るか出ないか、と言われているダンサーのようです。
46歳と思えないほど若々しく、美しかったですね。
ふと引退した草刈民代さんを思い出して、調べてみたら同じ年齢でした。
最初、男性と見違えたほど筋肉質で、当然かもしれませんが毅然としていて、普段バレエに関心が無いのに、惹き込まれて観てしまいました。
16歳で初めての海外公演、それが日本でのことだったようです。
被災地で踊るのが義務と感じたと・・・。
踊ったのは、ラベルの“ボレロ”でした。
すでに踊ることを止めていたものを、被災地に必要と考えて踊ったのだとか・・・。
エネルギーのあるこの作品を踊ることで、被災者に困難に立ち向かう勇気を持って欲しい、と語っていました。
彼女の踊る姿に、映画「愛と哀しみのボレロ」(1981年)を重ねていました。
ラストシーン、苦難の歴史を乗り越えてパリに集まった人々の前で“ボレロ”を踊るジョルジュ・ドン・・・
静かに始まって、しだいに盛り上がり、最後は圧倒的に人生の歓喜をも表現したようなシーンでしたね。
当時、映画館の最前席で、女子高校生たちが肩を寄せ合って、ケラケラ笑っていたことを今だに覚えています。
もっと年を重ねないとわからない感覚だったのかもしれません。
男性バレエダンサーは、なぜか早く亡くなる人が多い印象を受けます。
ジョルジュ・ドンもアレクサンダー・ゴドノフ(「刑事ジョン・ブック/目撃者」1985年)も40代半ばで亡くなっているんですよね。
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「愛と哀しみのボレロ」も「刑事ジョン・ブック/目撃者」も、又観たくなりました。
バレエ音痴のこちらをも引き寄せる、圧倒的な踊りを見せてくれたシルヴィ・ギエムのおかげですね。
エヴィダンシア
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