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「ボクらの時代」宮藤官九郎&谷川俊太郎&箭内道彦さん

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「ボクらの時代」“NO WORD,NO LIFE”   
                   出演:宮藤官九郎(脚本家) 谷川俊太郎(詩人)
                           箭内道彦(クリエイティブディレクター)      
                                                                     フジテレビ     11月13日放送

 

宮藤官九郎さん、谷川俊太郎さん、そして箭内道彦さんという、それぞれにクリエイティブな世界にいる人たちの鼎談でした。

以下、かなりの長文です。

興味深いトークだったこともありますが、こちらの年齢的なものなのか、まとめきれなくなってしまいました。

 

まず谷川さんへの、特に箭内さんの尊敬の気持ちが伝わってくるようなトークの入り方でしたね。

“会っているようで、会っていない感覚”などと、ちょっと上ずったりして・・・。

箭内さん、浪人時代に誰とも話をしないですむ日、谷川さんの「みみをすます」を声を出して読んでいたそうです。

 

箭内さん、詩を売れるか売れないかで作ることはあるか?と恐る恐る質問をしていましたが・・・

“もちろん。僕は金が大事。18歳の頃から生活を考えていたから・・・”

その答えに、谷川さんが一気に降りてきてくれたように感じたのではないでしょうか。

谷川さん、現在79歳。

毎日、詩作をしては書き直しているということにも共感を覚えたのかもしれません。

 

 

 

谷川さん、詩の創作について語っています。

フィクションだと思っているから、5歳の女の子の気持ちで書いたり、80歳の爺さんのつもりで書いたりする、と・・・。

宮藤さんから、“役者がセリフをしゃべっている感覚と同じですか?”と聞かれ、同意していました。

 

自分を無くすことで、自分の容量を大きくすれば、他人が入ってくるだろう、とも・・・。

自分を消して憑依する、という点では詩とCMコピーは共通している、と語っています。

 

詩が“注文生産”であることに、二人とも驚きながら笑っていました。

ちゃんと納期もあり、谷川さんは注文の来た日に書いて、その後直していくのだそうです。

 

宮藤さんが、6歳の娘さんのエピソードを・・・。

自分のドラマの1回目を観て、“最後にこうなったらいいね”という案が、自分が思っていたこととまったく一緒だったこと。

マズイので変えなきゃと思ったことに、箭内さんから“子どもと同じということは素晴らしい。難しくすることから解放されている”と・・・。

その宮藤さん、娘さんのほうを向き過ぎていることに時々躊躇することを語っています。

 

 

 

谷川さん、母親に120パーセント愛された自信があり、そのことに“生きてていいんだと叩き込まれた感じがする”と・・・

“そこまで愛されると、何があっても回復できる、生きる力をもらっている”とも・・・。

“無条件に愛されることは大変なこと。大人になって恋愛をして、無条件に愛してもらえるってないですよ”と笑いを誘っていました。

 

谷川俊太郎 を検索

 

 

震災後・・・

谷川さん、創作に際して、その影響、衝撃は意識下にあり、9.11(米同時テロ)のとき以上に深く、特に原発に関して感じることが大きい、とのこと。

福島県出身の箭内さん

振り返ってみると、後で作ったものは変わっている、目立つようにとかびっくりさせることとかをしたくなくなった。

宮城県出身の宮藤さん

震災前に作ったものも、以降に作ったものかと聞かれることがある。

谷川さんから、“そう読めてしまうのだ”と・・・。

 

二人とも田舎が嫌いだった・・・

箭内さん、嫌いだと言ったら、どこが嫌いなのか言ってくれと福島での仕事が増えた。

宮藤さん、避難所で本音を聞き、その元気さにちょっとホッとした話を・・・。

 

箭内さん、最近中学時代の詩をCMに使ったことを恥ずかしそうに告白・・・

「白い紙に 白い鉛筆で 君のこと好きだって書いた」

人は15歳で1回人生が終わるんじゃないかと思っていて、その頃に自分が好きだったものでプレゼンしたり広告を作りたくなった、と語っています。

谷川さんから、“幼年期の自分を持っていたほうが良い。自分の解放になる”と・・・。

 

 

 

箭内さんは、“約束恐怖症”で独身。

内田裕也さんと樹木希林さんとの結婚情報誌のCMを作って、結婚も悪くは無いと思い始めたところで震災・・・

福島へのメッセージをと言われ、“ずっと応援します”と答えたが、それは結婚の約束と同じだ、と思い当たったようです。

 

箭内道彦 を検索

 

 

谷川さんは、一夫一婦制に憧れて、結婚3回離婚3回。

箭内さん、自分の“バツ3、マル3”の表現に対して、宮藤さんの“3勝3敗”には笑いながらダメ出しを・・・。

 

100万回生きたねこ」の絵本作家・佐野洋子さんは、谷川さんの元妻。

箭内さん、この本と谷川さんの「みみをすます」をセットにしてプレゼントを繰り返してきたことを

遠慮がちに話し始めたところ、谷川さん、何でも聞いてくれと積極的でした。

二人の関係を聞かれ、最初はラブラブ、あとは離れていくばかり、と普通の経過をたどったことを笑い話にしながら、佐野さんが残酷なほどの批評家(人間に対する)であること、そのことで自分が成長したことを語っています。

4度目の結婚を聞かれ、介護させることになるからと否定しましたが・・・

最近流行の年の差婚のこと、“ずっと恋をしていたい”と、3人ともに共感しながら和やかに終わりました。

 

事前のイメージと違い、谷川さんは大御所というよりも、とても気さくな方だったことが、こちらにも伝わる楽しいトークでした。

注文生産の詩の作り方とか、作詞などのほうがお金になるとか、かなりざっくばらんに話をしてくれましたね。

宮藤さんが終始聞き役にまわっていたのが、ちょっと残念でしたが・・・。

 

それにしても、谷川さんがアニメ「鉄腕アトム」の主題歌の作詞者であることを初めて知りました。

これは曲が先に出来ていて、後から詩をつけたそうです。

夕方のスーパーでよく流れてきて、元気が出るのですが、勢いで買わされてしまう感覚がする曲ですよね。

 

宮藤官九郎 を検索

 

 

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