土曜ドラマスペシャル「蝶々さん」
土曜ドラマスペシャル「蝶々さん」 NHK総合
11月19日 前編「誇りの代償」
11月26日 後編「遠いアメリカ」
「蝶々さん」と言えば、オペラの「蝶々夫人(マダム・バタフライ)」ですよね。
詳しくは知りませんが、そのままのストーリーだったらキツイなあと思ったんですが・・・
宮崎あおいさんが演じるということで、興味を持って観てしまいました。
脚本が市川森一さんということでの興味もありました。
お蝶が武士の娘という設定は新鮮でした。
と思ったら、こちらが知らないだけで、オペラそのままなんですね。
ラスト、誇りのために刀で死ぬシーンも・・・。
英語を学んでアメリカへ行く夢を持っていたのはどうなんでしょう?
このあたりは宮崎さんに似合っていて、共感できましたが・・・。
前編ではフランクリンとの関わりもなく、不幸の中でも誇りを持って毅然として生きる女性が描かれていて、意外にすんなり観続けることが出来ました。
後編は、オペラそのままという気がしましたね。
オープニングとラストに、野田秀樹さんと川平慈英さんが登場して、なるほどと思わせたのが面白かったですが・・・。
それにしても、次から次へと豪華な俳優さんたちが登場しました。
西田敏行さん、伊藤淳史さん、池脇千鶴さん、戸田恵子さん、ともさかりえさん、藤村志保さん、奥貫薫さん、岩松了さん、高橋由美子さん、本田博太郎さん、余貴美子さん、伊武雅刀さん・・・
それが大半は“出ては、消え”みたいな状態で、こうして名前を挙げなければ申し訳ないくらい贅沢でした。
中でも、余貴美子さんのインパクトが大きかったですね。
伊藤淳史さんをNHKで観られたのも新鮮でした。
役が似合いすぎていました。
気になったのは、お蝶の相手がフランクリン(イーサン・ランドリー)であったことです。
ラスト・クレジットに、ピンカートン(オペラでは相手)役で日本の俳優さんの名前があったのには、更に不思議に思えました。
正直、宮崎あおいさんが苦手でした。
人気だった大河ドラマ「篤姫」(2008年・NHK)も、初期の頃に男装で現れたシーンで挫折してしまいました。
可愛らし過ぎる童顔で、何を演じても本人にしか思えませんでしたね。
世間的には若手の演技派と評価されているようですが・・・。
今回、何度かアップになるシーンで、これまでとは違う印象を持ちました。
女優の顔でしたね。
これからは、偏見をなくして観られそうな気がします。
映像の中で、思わずニヤッとしたシーンがありました。
前編、置屋「末石」で、女将(余貴美子)がお蝶に、女学校の入学願書の受け取りを拒否されたと告げるシーン・・・
二人の後ろのふすまには、大きな鳥の目のような渦巻き模様がありました。
あれは完全に土曜ドラマ「ハゲタカ」(2007年・NHK)で使われたものでしたね。
背景色は違いますが・・・。
「ハゲタカ」の第1回、鷲津(大森南朋)が裏工作のために三葉銀行の飯島(中尾彬)と会う料亭のふすまと同じでした。
それを背負う鷲津、という構図にインパクトがあって、印象に残っています。
「ハゲタカ」ファンは大喜びしていると思いますね。
(注) “宮崎→宮﨑”とのことですが、表記されない場合があるようなので“宮崎”としました。
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