「相棒season10」第3話“晩夏”
「相棒season10」第3話“晩夏”
テレビ朝日 11月2日放送
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今回のゲストは、三田佳子さん。
やはり、大物ゲストの接待回と言われるんでしょうか。
さすがに着物の立ち姿、座り姿が綺麗でしたね。
これまで、わりと快活な役ばかり印象に残っていますが、余命が無い役ということもあって、その儚げな様子が良かったです。
映像も綺麗でしたし・・・。
彼女をずっと愛し続けてきた浅沼役に、地味ながら実力のある俳優さんを持ってきたのは良かったですね。
三田さんにつり合うような大物を起用していたら、まったく雰囲気の違ったドラマになっていた気がします。
短歌の会の仲間で弁護士役で登場した田口計さん、懐かしかったです。
「相棒」は、このあたりのキャストの選択が素晴らしいですね。
夏の、それも彼女にとっての最後の静かな夏の終わりの映像が素敵でした。
右京(水谷豊)と浅沼が向き合って話をしている間に、すだれが半分下りて、緑の庭・・・
高塔(三田)が浅沼を待って、化粧をし正装をして一人静かに座っている部屋の薄暗さ・・・など、小津安二郎監督の作品を連想させられました。
結局は、高塔と浅沼の想いのすれ違いによる悲劇で終わるわけですね。
復讐を受けようとした浅沼、愛を確かめようとした高塔・・・
浅沼がずっと高塔を愛していたことはわかりますが、高塔が意識したのはいつからなのでしょうか?
自殺した(と思われていた)桐野の文箱や歌集をずっと持っていたわけですし・・・。
他殺かもしれないと思ったときに“嬉しかった”と言ったのは、神戸(及川光博)の推察した“桐野に対する自責の念が薄れる”ではなくて、浅沼に愛されていると知ったからですかね。
ちょっと気になったのは、高塔が桐野の葬式などに一切出なかったことについて問いただすときの右京のセリフでした。
“違和感を感じる”に違和感があったのですが・・・。
水谷さんの明瞭なセリフ回しなのでよけいにそう感じました。
“細かなことが気になるのが、私の悪い癖”・・・です。
ついでに、
右京が高塔の日傘だとわかった“かきぞめ”という言葉が気になったので調べてみました。
以下、あるブログより引用しました。
『顔料、或いは染料に適当の豆汁・明ばんなどを加えて、筆や刷毛などで直接生地に模様を描く方法。手書き染めとも言う。型染(かたぞめ)に対する言葉で、型染めが或る程度量産できるのに対し量産が効かず、且つ自由な柄が出来るので高級品とされる。』
高塔から理由を聞かれ、“知人に着物が好きな女性がいるものですから”って・・・
たまき(益戸育江)のことですよね。
ちょっと切なくなりました。
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今回の神戸は、別行動が多かったですね。
右京ともちょっと距離感があって、あの偽証の件を引きずっている感じが良かった気がします。
ケロリとして、軽く動かれても視聴者は納得しないでしょうから・・・。
でも、やたらスマートフォンがクローズアップされたり、山道を登って証言を取りに行って枝豆をお土産にもらって帰ってきたり、とちょっとしたくすぐりがあって面白かったですね。
第1話、第2話と重たい回が続いたので、今回は楽な気分で観られました。
三田さんを丁寧に撮って、格調高い雰囲気で、女性向だと思いましたが、男性ファンはどう観たのでしょうか。
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