「平清盛」第1回“ふたりの父”
大河ドラマ「平清盛」第1回“ふたりの父”
NHK総合 1月8日放送
CM無しの75分、一気に観られましたね。
次々と見せ場がやってくるし、ダイナミックなシーンもあって、もちろん豪華な出演者ということもあって、久しぶりに大河ドラマを楽しみました。
脚本が、「ちりとてちん」(2007、8年)の藤本有紀さんなので期待も大きかったですが・・・。
これまでに、頻繁に流されたスポットやミニ番組で観ていた限りは、ちょっと汚れがひどくて大丈夫かと思ったりしたものです。
オープニングも、容赦なく荒々しいシーンが続いて、途中で挫折しかかりました。
それほどに、当時の武士の地位は低かったのだと、勉強になりましたけど・・・。
武士の社会が確立する以前の話で、知らないことばかりで、新鮮な気分で観ることができました。
この混沌とした時代を目にすると、江戸時代の描かれ方がいかに様式美になっているかがわかりますね。
清盛の養父・忠盛役の中井貴一さん、素晴らしかったですね。
このまま忠盛が主役のままでいっても不思議ではないドラマに思えました。
実母・舞子役の吹石一恵さんも同様に感じましたね。
二人とも、前に出てくるイメージが無かった俳優さんなので、その熱演に驚きながら観入ってしまいました。
脚本や演出の力も加わってのことでしょうが、ハマりにハマった演技を見せてもらいました。
それにしても、白河法皇役の伊東四朗さん、怪物過ぎる存在感に圧倒されました。
鳥羽上皇役の三上博史さんも、初登場で若くて繊細さを感じさせた姿が、一気に苦悩する姿に変わり、その時間経過がよくわかりましたね。
大河ドラマの出演者はいつも豪華ですが、今年は特に凄いと思えるのは、個人的に気に入っている(いちいち名を挙げられないほど、多くの)俳優さんが多いせいでしょうか?
顔ぶれを観ているだけで、幸せな気分になります。
源頼朝役の岡田将生さんを語りにしたのは、冒険をしている、と正直感じました。
慣れていくのでしょうけど・・・。
どうせなら、朝ドラ「カーネーション」の尾野真千子さんのように、清盛役の松山ケンイチさんを起用したほうが良かったのではないかと思ったりしたものです。
そうなると、松山さんの負担が大きくなり過ぎるのでしょうが・・・。
映像は、「龍馬伝」(2010年)のように、緑が貴重になっていますね。
どうしても誇りっぽくなるところに、緑のみずみずしさとかがあって、好きです。
風に揺れる草原のシーンが多かったですが、観入ってしまいました。
ラスト近く、実父・白河法皇のことを知った平太(後の清盛)と忠盛のシーン・・・
周りが晴れていて、暗闇部分が雨という面白い映像でした。
こういう凝った、こだわりのある映像にも今後への期待が深まります。
今になってわかって驚いたのですが・・・
清盛の幼少時代・平太役は“まえだまえだ”の前田旺志朗さんだったんですね。
お兄さんの前田航基さんが、忠盛に殺された盗賊の息子役で出演しているのはすぐ気がつきました。
旺志朗さんのほうは、平太の切れ長の目が松山ケンイチさんにつながるなあ、と思いながら観ていただけで、まったく気がつきませんでした。
二人とも大人顔負けの演技で驚きましたね。
余談ですが、
海賊を退治する忠盛が、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)に見えたのは、私だけではないようです。
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