「相棒season10」第11話“名探偵再登場”
「相棒season10」第11話“名探偵再登場”
テレビ朝日 1月11日放送
高橋克実さんが演じるマーロウ矢木の再登場でしたね。
前回の、season5第10話“名探偵登場”以来です。
フィリップ・マーロウを気取り、どこか抜けて見えるのに実は・・・という役でした。
ファンの間では人気が高い人物で、再登場の希望が多かったものです。
その矢木が、捜査一課の3人に聴取されているという、意外なオープニングでワクワクしました。
事件現場では、元日スペシャルで撃たれた芹沢(山中崇史)が元気に復帰するシーンもありましたし・・・。
ずっと後のシーンでも、神戸(及川光博)が“怪我、治ったんだ”と軽く声がけしたりして、細かにちゃんと繋げていたのが、何とも良かったですね。
右京(水谷豊)が遅刻した神戸に、矢木を押し付けるかたちで出来上がった、神戸と矢木のコンビは面白かったです。
神戸は、女性や子供、そして陣川(原田龍二)や今回の矢木のような人間を相手にすると、振り回されながらも、個性が発揮されますよね。
及川光博 を検索
ストーリーは、被害者、元妻、その同棲相手、そして資産家とが、どのように繋がるのかわからないままで、真剣に観入っていました。
何となく、いつもよりみんなのセリフが多いような気がしたのは、私だけだったのでしょうか?
水谷さんの朗々とした台詞回しに眠気を誘われて、申し訳ないことに、最後のほうは居眠りをしてしまって、今朝改めて録画を観直したところです。
眠っていて何ですが、謎解きシーンがバタバタした感じですね。
資産家の孫のDNA検査の結果、被害者が遺産を全部寄こせと脅迫するのは、ちょっと変な気がしないでもないです。
執事が、“誰でもいいから子供を作って”と言うのも、蛇足のような気がしたものです。
今回、高橋克実さんが出ずっぱりの感じでしたが、これまでのいわゆる大物接待回とは違っていて、馴染んで観られましたね。
もちろん、個人的には大物接待回も楽しみましたが、何とも鬱な内容が多過ぎました。
水谷豊 を検索
今回は、レイモンド・チャンドラーが作り上げたフィリップ・マーロウに詳しいと、何倍も楽しめたんでしょうね。
気になって調べてみました。
矢木が資産家の部屋のドアを閉めて言うセリフ・・・
“さよならをいうのはわずかの間死ぬことだ”
原文は「To say Good bye is to die a little.」
「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」(『長いお別れ』第50章・清水俊二訳)
3人で飲んだ“ギムレット”
そして、ラストシーン、珍しく早く特命の部屋から帰る二人が、飲もうと一致する“ギムレット”
「ギムレットには早すぎる」
原文は「I suppose it's a bit too early for a gimlet. 」
ゲストキャラクターがマーロウに言ったセリフ
「ギムレットにはまだ早すぎるね」(『長いお別れ』第52章・清水俊二訳)
脚本の戸田山雅司さんは、マーロウファン(チャンドラーファン)なのかもしれませんね。
ほかのシーンにも、さりげなく仕込んでいるのかもしれません。
矢木が元妻を例えた“ローレン・バコール”だけはわかりましたね。
バコールは、マーロウを演じたハンフリー・ボガートの奥さんでしたから・・・。
ボガートもバコールも好きでした。
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