「平清盛」第7回“光らない君”
大河ドラマ「平清盛」第7回“光らない君”
NHK総合 2月19日放送
先週の海賊退治という荒々しい映像の展開と打って変わって、今回は恋の話でした。
それも古典落語がらみで・・・。
と言うのはこちらの感覚だけで、実際は崇徳上皇(井浦新)の歌がらみの展開でしたけど・・・。
“瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の 割れても末に 逢はんとぞ思ふ”
崇徳上皇が佐藤義清(のちの西行・藤木直人)を前にして歌を披露するシーン・・・
完全にドラマだからと思って観ていましたが、二人はかなり親しい関係にあったんですね。
こちらの勉強不足ですが、それだけに面白いです。
義清は清盛(松山ケンイチ)の恋の指南役を演じていましたが、教養があっても軟派なイメージで、どのようにして出家することになるのか、また興味があります。
有り得ないことが起きているようで、史実を知らない分、それはそれで楽しんでいます。
それにしても、落語「崇徳院」の話を知っているので、楽しく観ることが出来ました。
楽しみ方が違うかもしれませんが・・・。
まさか、ここで、という感じです。
さすがは、朝ドラ「ちりとてちん」(2007、08年)の脚本家・藤本有紀さんですよね。
清盛と明子の出会いとその後のシーンを観ながら、頭では「崇徳院」を思い浮かべては、ついニヤニヤしていました。
「ちりとてちん」に出演した桂吉弥さんの「崇徳院」の映像を最後に載せておきます。
ラスト近くの一部分ですが、興味がありましたらご覧ください。
あらすじは、こちらでどうぞ。⇒ Wikipedia 崇徳院(落語)
緑主体の映像がみずみずしくて好きですね。
今回は明子(加藤あい)が、夜に琵琶を奏でるシーンがブルー一色で綺麗でした。
明子と時子(深田恭子)が本格的に登場してきました。
加藤あいさんの明子は、儚げに見えて芯の強さがあって素敵ですね。
深田さんは、申し訳ないですが、あの台詞回しが苦手で、慣れるのに時間がかかりそうです。
役ともども、異空間という感じがしますね。
松山さんの清盛は、相変わらず無頼を残したまま、教養もいまひとつという感じですが、ラストで締めるところは締めたという感じでしょうか。
周囲が見えて、配慮が出来るようになっていましたが・・・。
周囲の大人に囲まれて、ひとり未熟さが目立つシーンが続くと、実際の清盛はどんな人だったのだろうと、逆に興味が沸きますね。
平氏の頂点に立つまでにはどのような紆余曲折があるのでしょう。
それにしても、平盛国となった鱸丸(上川隆也)の方が一気に立派な大人になっているのにはちょっと笑えました。
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オープニングで“きょうの見どころ”が紹介されました。
視聴率が最悪らしく、苦心の上でのことでしょうが、どうなんでしょうか。
構成によっては、逆に視聴者が離れるような気がしましたが・・・。
清盛が軽くて単純な人間に見えてしまいましたね。
本編をじっくり観ると、清盛らしい言動が見えるんですが・・・。
視聴率が悪いのは、清盛に馴染みがないということもあるのでしょうが、それも覚悟の上でのことだと思っています。
あくまで噂ですが、路線の変更なども言われていますが、今のままで行ってほしいですね。
今回は平田満さん、そして来週は山本耕史さん、と続々素敵な俳優さんが出演しているのに、観ないのはもったいないと思うのは私だけでしょうか。
<これまでの感想>
その時歴史が動いたー乱世の英雄編ー::「平清盛 早すぎた革新」 ~平氏政権誕生の...
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