「相棒season10」第15話“アンテナ”
「相棒season10」第15話“アンテナ”
テレビ朝日 2月8日放送
神戸こと及川光博さんの卒業を知ったショックがおさまらず、ぼんやりとして観ていたような回でした。
右京(水谷豊)との知性派コンビが好きで、これから神戸の見えない部分が明かされるものと期待していましたから、唐突な展開に驚いていますね。
言い出したら切りがないですが・・・。
早々に、連続暴行事件に捜査一課の3人が借り出されるシーンがありました。
家庭人と独身、独身でも彼女がいるかいないか、とで交わされる会話がテンポ良くて、面白くなりそうな気がしたのですが・・・。
芹沢(山中崇史)の伊丹(川原和久)への“ノンプライベート”・・・
三浦(大谷亮介)の“まだ、(家庭は)壊れてねぇぞ”に対しての、芹沢の“まだ、と言うのが何とも香ばしい”には笑いました。
映画「鑑識・米沢守の事件簿」(2009年)で登場した相原役萩原聖人さんが今回のゲストでした。
映画を観ていなかったので、どんなタイプかわからなかったのですが・・・。
陣川警部補(原田龍二)を暗くしたようなキャラクターでしたね。
正直、同じ鬱陶しいキャラクターでも、陣川は明るい分笑えます。
サブタイトルの“アンテナ”の意味が深かったんですね。
右京が引きこもりの青年に語る “アンテナが高感度で、傷ついてしまう” “人は相手のことだけを100%考えられないもの” は、なるほどと思わせられました。
ストーリー自体は、そんなにひねりも無く、「相棒」でなくても良かったかなと思ったものです。
必ずひねらなくてはならないものでもないですが・・・。
最後になって、櫻井武晴さんの脚本とわかりました。
つい“暴発”(season9・第6話)や“ボーダーライン”(season9・第8話)並の傑作を求めて、ハードルを高くしてしまいますね。
落語の「火事息子」の話は知りませんでしたから、きちんと説明してもらえたのには助かりました。
花の里で相沢が酔いつぶれて刑務所の話をし、幸子(鈴木杏樹)に気遣いをみせる米沢(六角精児)というシーンもありました。
幸子がちょっと複雑な表情をして、恒例のようにおっちょこちょいだけの人にしなかったのは良かったですね。
犯人の主婦(岩佐真悠子)と夫の言い分を交互に映して語らせることで、その絶望的な擦れ違いが重たく印象に残りました。
それにしても、引きこもり青年の向かいの家の妊婦とその母が意味ありげで、こちらも印象的でした。
青年と妊婦は同じ年頃ということで、比べていたということでしょうか。
それにしても、残された数話で、神戸の過去や背景は描かれるのでしょうか。
第1話“贖罪”がすべてなのでしょうか。
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今回のラストで、右京が相原にやたら優しい言葉をかけていたのは、次の相棒はこの人かな?と思ってしまいました。
事実、もうそういう噂がありますね。
噂に翻弄されていて、なかなか落ち着いてドラマを観ることができません。
萩原さん、私の好きなドラマ「それが答えだ!」(1997年・フジテレビ)で純朴な体育教師役でした。
「冬のソナタ」(2003年)でのペ・ヨンジュンさんの吹替えも素敵でした。
何より、「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史」(2009年・テレビ朝日)での小原保役は素晴らしくて、印象が深いです。
いろいろな役をやれる俳優さんですけど・・・
いまだに及川さんの卒業(降板)を受け入れられないでいますね。
それにしても、何にでも“卒業”という言葉が使われるようになったのはいつからでしょう。
誰もが傷つかないように、曖昧に、という感じで・・・。
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