「平清盛」第11回“もののけの涙”
大河ドラマ「平清盛」第11回“もののけの涙”
NHK総合 3月18日放送
今回は、女性陣というか女優陣というか、大活躍の回でしたね。
自分が蒔いた種とはいえ、得子(松雪泰子)の陰謀で仏門に入ることになる待賢門院璋子(檀れい)。
あくまで、璋子をかばう堀河局(りょう)。
それにしても、得子は恐ろしいですね。
崇徳帝(井浦新)をだまして、自分の子供(それも3歳)を天皇にしてしまうんですから・・・。
松雪さんにしては珍しい役ですが、迫力を感じさせます。
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下々では・・・
源義朝(玉木宏)を待つ由良姫(田中麗奈)が、例の傲慢な態度を一変させましたね。
義朝の父・為義(小日向文世)に逆襲されて、とたんに素直に可愛らしさいっぱいになるのが笑えました。
それだけ、義朝を恋しく想っているということですが・・・。
それにしても、義朝も清盛に負けず、汚くなって無頼派になっていますね。
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女優陣がひしめく中で、やはり今回の主役は清盛(松山ケンイチ)の妻・明子役の加藤あいさんです。
個性の強い女性の中で、役的にもおとなしくたおやかで、それでいてしっかり強さも秘めている風情が何とも良かったです。
個人的には、これまで加藤さんの印象が薄かったんですが、変わりましたね。
清盛の妻の座をバトンタッチするらしい、時子役の深田恭子さんに慣れるのには時間がかかりそうです。
時代物を観ている感じがしないもので・・・。
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ラスト、明子が疫病で亡くなり、逆上して僧侶たちに襲い掛かる清盛を止める盛国(上川隆也)のセリフ・・・
“薬(の輸入?)を許さない法皇を恨みなさい。
疫病を止められない朝廷を恨みなさい。
みなが健やかに生きる国を殿がつくりなさい”
つい大震災の被災地のこと、被災者のことが重なってしまいました。
早急な対策が必要なのに、何だか何も進んでいないような気がしています。
たまたま観る映像がそうなのか、個人が何とか頑張って立ち上がろうとしているものばかり・・・
上は、駆け引きばかりしていて、いったい何をしているのだろう、と思うことが多いのです。
逆上する清盛の姿を父・忠盛(中井貴一)が冷静に見ていましたが・・・
もののけと言われた白河院の血が、清盛に流れていることを改めて気づかされたということでの、サブタイトル“もののけの涙”なんですね。
弟・家盛(大東駿介)とももめるシーンがあって、これから一族の関係性は変わっていくんでしょうか。
ここのところ、なんとなく脇に回った感じの清盛ですが、次回は義朝との再会もあって、存在感を見せてほしいところです。
このドラマの映像は好きですね。
ただし、埃っぽいむさくるしいシーンは除きますが・・・。
今回もハッとするシーンがありました。
カメラとか撮影方法とかの知識はありませんが、グリーンを基調にしてのみずみずしさを感じさせるシーンに惹き込まれてしまっています。
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<これまでの感想>
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