「平清盛」第9回“ふたりのはみだし者”
大河ドラマ「平清盛」第9回“ふたりのはみだし者”
NHK総合 3月4日放送
雅仁親王(後の後白河法皇)役の松田翔太さん、派手な登場でした。
こう次から次へと贔屓の俳優さんが登場してきて、個人的には楽しくて仕方が無いですね。
映像的にも気に入っていますし・・・。
低い視聴率と言われていますが、そうなると私などはかなりの少数派になりますね。
得子(松雪泰子)が鳥羽上皇(三上博史)の皇子を産んで、その誕生祝のシーンが圧巻でした。
王家から藤原摂関家、そして清盛(松山ケンイチ)や義清(藤木直人)まで一同に会して、それぞれの思惑が乱れ飛ぶシーンでした。
語らずとも、それぞれの立場での複雑な思いが表れていて、緊迫感に溢れていましたね。
内大臣・藤原頼長の山本耕史さんや藤原忠実役の國村隼さんなどほとんどセリフが無かったですね。
その分、唯一の発言が重かったですが・・・。
義清が崇徳帝(井浦新)の歌を紹介するなど、後の西行ってこんな人だったんだと驚いたものです。
その後の待賢門院璋子(檀れい)への態度などもありますけど・・・。
でも、結局雅仁親王の傍若無人な態度があのシーンを圧倒していましたね。
正直観ていて、このドラマの主人公が清盛でなくてもいいのではないか、と思ってしまいました。
この先が長くて、そこに清盛らしさ、存在感が出てくるのでしょうけど・・・。
圧巻のシーンが終わったと思ったら、ラストにまた山場がありました。
清盛の子・清太をサイコロの賭けの対象にしてしまう親王・・・
追い込まれて苦悩する清盛の前で、サイコロを振る清太・・・
そして、清盛の勝利・・・怒りをぶつける親王・・・
ここにも、清盛の出自の話が出てきますが、それは親王の苦悩もあって、と複雑な対立関係が出てきましたね。
それにしても、清太役の子に感心してしまいました。
ちゃんと、対立する二人を交互に観たり、タイミングよくサイコロを振ったりしています。
撮影や編集の上手さがあるのでしょうが、画面の緊迫感が半端じゃなかったのは、この子の力も大きかったと思いますね。
今回は緊迫感の連続で、観ていて息が抜けませんでした。
これからがますます楽しみになっています。
源義朝(玉木宏)も別の所で頑張っていますし・・・。
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ふと思ったのですが・・・
脚本が朝ドラ「ちりとてちん」(2007、8年)の藤本有紀さんです。
その大好きだった「ちりとてちん」が、今回の「平清盛」に重なるような気がしてきました。
「ちりとてちん」のヒロイン(貫地谷しほり)はマイナス志向で、いわゆるヘタレで、ラストまでそんなに変わらないままだったという印象があります。
ただこのドラマは、とにかく彼女を取り巻く家族や落語家たちの一人一人が個性的で楽しかったですね。
どうも、今回の大河ドラマは私的には同じような感覚で楽しむことになりそうな気がします。
<これまでの感想>
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その時歴史が動いたー乱世の英雄編ー::「平清盛 早すぎた革新」 ~平氏政権誕生の...
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