「平清盛」第13回“祇園闘乱事件”
大河ドラマ「平清盛」第13回“祇園闘乱事件”
NHK総合 4月1日放送
平氏が比叡山の僧兵と対立するきっかけとなる、神聖な神輿に矢が放たれる、そんな事件があったんですね。
史実を知らないと面白いですが、結局また清盛(松山ケンイチ)がしでかしたことのようで・・・。
白河法皇(伊東四朗)が自分の思うようにならないと挙げた“賀茂川の水・双六の賽の目・比叡山の僧兵”については、確かに勉強したと懐かしく思い出しました。
鳥羽院(三上博史)を前に、清盛と忠盛(中井貴一)への処遇をめぐって、藤原忠実(國村隼)&頼長(山本耕史)と信西(阿部サダヲ)が対立するシーンは緊迫感があって面白かったです。
流罪を求める摂関家、平氏を擁護する信西、それを聴きながら白河法皇の影響にいまだに悩み続ける鳥羽院と、それぞれの思惑が絡んで・・・。
山本さんと阿部さんの冷静でいて丁々発止の意見交換に、言葉少なに静かに入る國村さん・・・と結構惹き込まれてしまいました。
その場にいて、ほとんどセリフが無いのに、印象に残ったのが藤原家成役の佐藤二朗さんでした。
表情の演技だけって相当難しいだろうに、と思わせられたものです。
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鳥羽院が清盛に、矢を放ったのはわざとか偶然かと問いただすシーンも相当緊迫感がありました。
そこから、清盛が矢を放って(放つふり)流罪を免れるまでの流れは面白かったですが、かなり芝居がかってはいましたね。
考えてみれば、どちらも白河法皇の呪縛から逃げられない同士でした。
一人、彼を批判し続けていた叔父・忠正(豊原功補)が、時子(深田恭子)の出産に不安を感じている清盛の長男を慰めるシーンが印象的でした。
母親が違う兄弟の間の複雑な思いを理解しているということですよね。
何より一人敵役を引き受けてはいても、平氏一門を思ってのことですから、大人ですね。
周囲が大人の対応をしてくれていたから、清盛もここまで来れてきたわけで・・・。
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それにしても、いつまでも清盛のトラブルメーカー(災いの種)というイメージがとれないですね。
白河法皇の子ということを引きずり続けているのは仕方がないとしても、それを乗り越えられない、いつまでも大人になりきれていない感じがどうも共感をしにくいですね。
結局、ラストは弟・家盛(大東駿介)が家督相続で宣言しました。
母・宗子(和久井映見)の複雑な思いを知って、ということですが、ここまでよく清盛についてきたものだと思ったものです。
正直、主人公に思い入れを持てないと、なかなか楽しめないものですね。
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鬼若のちの弁慶(青木崇高)が登場しましたが、何となく浮いた感じがしました。
ということは、源義経も登場するということですね。
どういうかたちで繋がっていくのか、興味があります。
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