「平清盛」第14回“家盛決起”
大河ドラマ「平清盛」第14回“家盛決起”
NHK総合 4月8日放送
今回は、藤原頼長役の山本耕史さんが目立ちに目立っていましたね。
最初に登場した頃は、学識があり潔癖で世の中の正義を通す人物かと思ったものですが、何とも凄い策略家で・・・。
史実通りかはわかりませんが、その史実をまったく知らないと驚きがありますね。
いつも書いていることですが・・・。
知らない楽しみがあります。
それにしても、山本さんは凄すぎます。
映像の観せ方もありますが、狡猾すぎて、見た目がいいだけに迫力があります。
何だか楽しそうに演じているようにも見えますね。
画面を観ながら、最近読んだ記事に“山本耕史はNHKに好かれている”とあったことを思い出していました。
そういえば、「陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜」(2007年・NHK)などは山本さんあっての作品でしたね。
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役的には頼長に利用されて、窮地に陥ってしまう家盛(大東駿介)の見せ場でもありました。
失意のうちに母・宗子(和久井映見)と清盛(松山ケンイチ)への想いを改めて思い知る家盛・・・
熊野詣の出発前、宗子とのシーンはブルーを基調の映像に桜の花びらが散って、切なくて綺麗でしたね。
平氏一族の総意を知って、清盛がおとなしく家督相続を譲ったのはちょっと意外でした。
父・忠盛(中井貴一)さえ、“心の軸が揺れた”などと言ってましたけど・・・。
清盛は世の中を変えると言いながら、やることはただ周りを騒がせ迷惑をかけるだけで、なかなか大人になりきれないような気がしますね。
優しさは表現されているんですが、いつになったら権謀術数にたける人物(個人的なイメージです)になるんでしょう。
まだまだ回は浅いですけどね。
源義朝(玉木宏)と道端で酒を飲み、それとなくお互いの悩みを語っているシーン・・・
朝廷でのドロドロした駆け引きとは別の世界で、まだまだ若さが勝っています。
まさか、あの場所に常盤(武井咲)が出てくるとは思いませんでした。
何も知らないと、驚かされるばかりですね。
時子(深田恭子)と由良御前(田中麗奈)が、それぞれに違ったかたちで夫へ檄を飛ばしているのが面白いですね。
意外に、いまだに“光らない君、光る君”を出してくる時子より、自分の存在価値をはっきり意識して過激に意見をする由良御前のほうが
好きかも知れません。
先日の「ラジオ深夜便」では、和久井映見さんへのインタビューコーナーがありました。
「平清盛」はもちろん「ちりとてちん」(2007、08年)の話が出て楽しかったものです。
両方の役の落差を聞かれて“どんな役も、その資質が自分の中にまったく無いわけではない”という意味のことを語っていました。
宗子は、夫・忠盛、継子・清盛、そして実子・家盛へのそれぞれへの想い、すべてを引き受けて覚悟を持って生きている強い女性ですよね。
昨日の、家盛を熊野詣に送り出すシーンがとても印象に残りました。
次回、家盛が倒れて、かなりの動きがありそうですね。
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