「平清盛」第15回“嵐の中の一門”
大河ドラマ「平清盛」第15回“嵐の中の一門”
NHK総合 4月15日放送
弟・家盛(大東駿介)の死で、ますます立場を失くす清盛(松山ケンイチ)ですが・・・
ラストの、曼荼羅に血の紅を入れるシーンには久しぶりに感動しました。
家盛に対する掛け値のない愛情、そして清盛に対する複雑な愛情がほとばしって、やはり宗子役の和久井映見さんが素晴らしかったですね。
ただ、このドラマ、クライマックスになると現代的なピアノ音楽などが流れるんですよね。
ちょっと気持ちが冷めてしまいます。
今回は、いつもの冷静さを欠く忠盛(中井貴一)と清盛の格闘があって観入ってしまいましたが・・・。
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忠盛は、どこかに家盛の死は清盛のせいかもと思ったこともあったのかもしれません。
藤原頼長(山本耕史)の言葉に、すべて自分が武士の地位を上げるために為したことに原因すると意識してしまって・・・。
絶望的な思いで何かが切れてしまったような忠盛と、必死に曼荼羅に描こうとする清盛・・・
やっと対等にぶつかり合い、今後の展開が期待できそうです。
それにしても、山本さんの頼長は恐ろしいですね。
そちらはそちらで兄弟の争いがあるようで、ドロドロしています。
弟・頼盛(西島隆弘)が清盛に“騒々しくやり遂げては、すぐ悩む”というような批判をしていましたね。
それでも、家盛の最後の言葉を伝えてくれて、こちらも大人です。
いつまでも異端児のままの清盛で、白河法皇の子と設定したのは、人格などを狭めてしまったのではないかと思ってしまいました。
先週、「ザ・今夜はヒストリー 平清盛スペシャル~平治の乱~」(TBS)を観ました。
あまり清盛について知ら無すぎるのも寂しいし、今後の楽しみにプラスになるかも、と思ったもので・・・。
まったく観たこともなかった番組ですが、当時を再現したり、レポーターまで出演したり、とわかりやすくて楽しいものでした。
そこで語られた清盛は、聡明で冷静な策略家でもあって、と大河ドラマとはまったく違っていましたね。
清盛だって最初からそうだったわけではないでしょうが、乱世を生き抜くにはそれ相当の才覚はあったわけでしょう。
大河ドラマは長いですから、これからを期待したいです。
来週は、忠盛が病に倒れるようですから、ここからですかね。
これまで大河ドラマで言えば、「独眼竜正宗」(1987年)とか「風林火山」(2007年)の武田信玄とかは、父親を乗り越えて大きくなっていきましたから・・・。
今回は、父親の存在が大きすぎて、清盛が霞んでしまうこともありましたけど・・・。
そろそろ、ひとり汚い格好はやめてはどうでしょうか。
否応なく、一族の長としての行動が求められるでしょうし・・・。
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西行となった義清(藤木直人)が再登場するとは思いませんでした。
平泉の話が出たときはちょっと嬉しかったものです。
清盛が成長していくためのブレーンとしては必要でしょうね。
今回の騒動を静かに見守る妻・時子(深田恭子)に正直ホッとしました。
これまでの不思議キャラ的な感じが薄まり、自然になっていましたから・・・。
崇徳帝(井浦新)と雅仁親王(松田翔太)が語り合うシーン(一方は歌ってばかりいますが)は、個人的な好みで気に入っています。
それにしても、あっちでもこっちでも兄弟の争いが絶えないですね。
来週は、源氏の一族で親子の争いがあるようですが・・・。
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