「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」第2話
「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」第2話
フジテレビ系列 4月17日放送
僕と花 / サカナクション <主題歌>
最初から紺野(草なぎ剛)の行動にハラハラさせられっぱなしです。
なにしろ、こちらの患者歴が長いもので・・・それだけ病院内のことに詳しいもので・・・。
自分のことはさて置きたいのですが・・・
それでも桑原(徳井優)に感情移入してしまいました。
結局、紺野によって助けられるわけですが、もともとは紺野の何気ない(でも思いやりのある)言葉から痛みを我慢したり抜け出そうとしたりしたわけで・・・
このあたりは紺野も知らないままで終わったんですね。
良い話の中にひとつのとげが残った(残した)ように感じたものです。
このあたりにも本物の医者になることの難しさを感じますね。
壁一つ隔てた診察室での、医者の対応の違いをまざまざと見せつけられました。
すず(ミムラ)に対する森下(田辺誠一)、そして桑原に対する新見(斎藤工)・・・
ひとりは患者と向き合い、ひとりは目を見ることもない・・・
極端な描写でもなんでもないはずです。
慣れない病院で、大勢の患者さんに埋もれている感覚で戸惑う桑原の姿を観ていると、どうしても現実と重ねてしまっていますね。
田辺誠一 を検索
やはり、優等生の沢村(水川あさみ)も事情を抱えているようです。
担当した桑原の病室の前に行く(結局、入らないけれども)など、紺野に常に優位に立った言動を見せながらも影響を受け、彼女自身も成長していく姿が見られるんですね。
ほかの2人の同僚はあまりに対照的ではありますが・・・。
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水川あさみ を検索
飲み会になぜかいつもいる看護師長(紺野の同級生・真飛聖)が個性的で面白いですね。
さっぱりしていて豪快で、確かにこんな看護婦(旧呼び名)さんがいたものです。
真飛聖さんを初めて観ましたが、「相棒」の宝塚公演で“杉下右京”役を演じた人であることを思い出して、ついニヤニヤしてしまいました。
相棒 (DVD)
真飛聖 を検索
利益優先の教授(松平健)とか、MRが有望な先生にだけ挨拶とか、結構シビアで難しい世界であることも描かれていました。
ドラマとはいえ、とても研修生ひとりで変えられそうもないと思えるような・・・。
今回、MRという言葉を初めて知りました。
昔はプロパーと呼んでいたものです。
紺野の場合は、自分を変えたいから医者になったんでしたね。
すずの病気の原因も明らかになって、そのすずが紺野の生き方をちゃんと理解しているのが素敵です。
決してすずだけのためではない、自分の生き方を模索しているのだということを・・・それを応援したいと思っていることを・・・。
沢村が手話ができることも意外でした。
新しい出会いがあって、それが自然に繋がっていくのがいいですね。
“若さだなあ”などと、つい思わせられます。
ミムラ を検索
桑原の手術中、駆け付けた沢村に言う紺野の言葉・・・
“沢村先生が言うとおりだと思います。理想だけじゃ患者さんは救えません。けど、技術や知識だけで理想を持たない医者にも患者さんを救うことはできないと思います”
これには、泣けました。
草なぎさんならでは、のセリフであり、シーンでした。
医療関係のドラマは苦手ですが、観続けていこうと思いましたね。
それにしても、長い付き合いで否応なく病院の内情に詳しくなり、そのことが逆に緊張を生んだりするものです。
通院日の数日前から、先生に対するシュミレーション(何を聞くか、尋ねられたことにどう返答するか)をしたりしていますからね。
どうしても、“先生は(病院は)忙しい”という前提があって・・・。
だから、紺野のような医者には惹かれますが、まだまだ入口に立ったばかりの人間ですから・・・
それでも全面的に応援態勢です。
せめてドラマだけでも、と思ってしまうのが哀しいですが・・・。
<これまでの感想>
NHK DVD::NHKスペシャル 東京スカイツリー 世界最難関への挑戦
冬のサクラ DVD-BOX
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