斎藤明美著「高峰秀子との仕事1 初めての原稿依頼」を読む
「高峰秀子との仕事1 初めての原稿依頼」(新潮社)を、たまたま図書館で見つけて借りてきました。
以前読んだ「高峰秀子の流儀」(新潮社)が強く印象に残ったままでしたから・・・。
著者は、同じ斎藤明美さんです。
今回、斎藤さんが高峰さんの養女になっていたことを初めて知りました。
「高峰秀子の流儀」を読んだだけでも、二人の間の密度の濃さのようなものが感じ取れましたから、当然と言えば当然でしたね。
高峰秀子の流儀
「高峰秀子との仕事1 初めての原稿依頼」の最初には、高峰さんが亡くなる時までが書かれています。
その後に、出会いに遡っての交流(もちろん養女になる経緯も)を、高峰秀子という大女優であり文章家であり、何より一人の女性である対象を、憧れと畏怖と尊敬を持って書かれています。
「高峰秀子の流儀」だけでも、高峰さんの凛とした生き方、考え方が良く伝わってきたものですが、こちらはそれをもっと詳細にした感じですね。
その意志の強さ、厳しさ、潔さ、洞察力、人としてあるべき能力、そして、何より夫・松山善三氏に対する時の可愛らしさ・・・
圧倒される思いで読みました。
高峰さんの写真はもちろん、エッセイ、インタビュー、対談など、斎藤さんが関わった仕事の文章も掲載されていて、読みごたえは充分過ぎるほどです。
2も出ているんですね。
正直、圧倒されっ放しなので、少し時間を置いて読みたいですね。
“今日という日は二度と戻ってきません。一度きりです。
そう思って、毎日私は生きてきました”
高峰さんの言葉ですが、これは結構こたえます。
<関連記事>
高峰秀子さんのこと 「ラジオ深夜便」 2010.5.6.
言葉の味、話の味~高峰秀子さんの流儀 「ラジオ深夜便」 2010.5.6.
「高峰秀子の流儀」を読み終えました。 2011.6.15.
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