「平清盛」第20回“前夜の決断”
大河ドラマ「平清盛」第20回“前夜の決断”
NHK総合 5月20日放送
緊張感を持って観た回でした。
保元の乱の直前のことで、あちらこちらでそれぞれの思惑が飛び交い、それぞれの対立構造がハッキリしましたね。
実戦シーンを観るのは苦手ですが、こんなふうに深謀遠慮が描かれ、ぎりぎりの判断を迫られる緊迫したシーンの連続は見ごたえを感じます。
武士の世を作るためという考えのもとに、後白河天皇(松田翔太)と崇徳上皇(井浦新)のどちらにもつかず、焦らし作戦の清盛(松山ケンイチ)ですが・・・
後白河天皇には見透かされていました。
天皇の方が一枚上手で、結局、天皇側につくことに決めましたが・・・。
清盛も図太くなってちょっと変わったなと思って期待したのですが、やはりもう一つでしたね。
ほかのある意味腹黒い大人たちから比べると、まだどこか迫力に欠けるというか・・・。
それでも、これまでの甘い描かれ方と比べると大人な瞬間があって、これからに期待しています。
平氏では、頼盛(西島隆弘)が上皇側につこうとし、源氏では為義(小日向文世)と義朝(玉木宏)が決裂・・・
義朝の乳兄弟である鎌田正清(趙珉和)に、義朝側につくことを認める父・通清(金田明夫)、その機会をそれとなく与える為義、というシーンは、あわただしい中、それぞれの決断を強いられて切なく感じましたね。
清盛に反旗を翻そうとした頼盛を止めて、自分が上皇側につくことにした清盛の叔父・忠正(豊原功補)・・・
何かと清盛を忌み嫌っていたのに、兄・忠盛(中井貴一)の死後は遺言を守り平氏の結束に力を尽くしていましたよね。
何よりも忠盛の意思、それを大切に守る池禅尼(和久井映見)の想いを第一に考える人間だったようです。
決断した豊原さんの笑顔がとても格好よく見えたのは私だけでしょうか。
調布空港
女性陣は、義朝の正室・由良(田中麗奈)と常盤御前(武井咲)が一緒に住むようになったり、と戦いの前には脇に回されるばかりです。
清盛と義朝は、身内が敵味方に分かれての戦いに、ともに臨むわけですね。
武士の世のため、という目標を持ってですが、その先に更に大きな戦いがあるわけで・・・
歴史は面白いですが、残酷でもありますね。
聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実ー
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