「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」第6話
「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」第6話
“僕が医者になった本当の理由”
フジテレビ系列 5月15日放送
谷口(桐山漣)が未熟さで起こしたことの顛末と、紺野(草なぎ剛)の過去をうまく繋げた回になりましたね。
谷口のとっさのときのあわてようとか、つい紺野に嫉妬してしまうこととか、よくわかります。
結局のところ、自分が一番ダメなのだとわかりすぎるほどわかっているんですから、これは結構辛いですね。
今回は、谷口もちょっと成長したというエピソードがひとつ盛り込まれたわけです。
再び、救急の現場に居合わせるというご都合主義はありましたけど・・・
ファースト・キスが救急措置をした男性だった、というオチには笑いました。
君へ。
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驚いたのは、紺野の過去に関わりのある清掃員・倉田として浅利陽介さんが登場したことです。
二人が対面するシーンは、つい「僕の歩く道」(2006年・フジテレビ系)を思い出してしまいました。
でも、その後には葬儀場のシーン、紺野が謝っているシーンが挿入されて、まるで「ハゲタカ」(2007年・NHK)の後日談のような展開になっていましたね。
「ハゲタカ」を知らない人には何のことかと思うでしょうが・・・。
自殺した父親の葬儀に来た柴田恭兵さん演じる芝野(企業再生家でありながら、コストカッターの役回りをさせられている)に、息子役の浅利さんが"帰れ!"と怒鳴るシーンがあります。
浅利さんの出演シーンはそれだけでした。
今回のドラマは、そのあたりを回想シーンでかなり表現していましたが、改めて「ハゲタカ」の映像の切れ味を思い出しましたね。
数日間、病院で働いていて紺野を見つめ続けていた倉田ですが、
“一生許すことはできない。でも、紺野さんも新しい場所で頑張っているって父親の墓前に報告する”と言って去っていきます。
「ハゲタカ」だったら、こういうセリフで終わらせるかな、などとつい思ったものです。
パートナーズ ~盲導犬チエの物語~
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研修医も看護婦も患者たちも(あのでんでんさんがね)、悪意のあるチラシにパニックにならなかったのは、紺野が少しずつ築き上げてきたものがあったからでしょうね。
そこが何とも良かったです。
自分で制御ができない複雑な思いを訴える谷口に、7年前自分も間違えたし取り返しのつかないことをして変わりたいと思った、と紺野が話すシーンにはジンときました。
人はそれほど単純にも綺麗にも生きられないことが多くて、それぞれちょっと見ではわからない重たいものを抱えているものですから・・・。
紺野のそばにはいつも沢村(水川あさみ)がいて(今回は特に多かった)、紺野は自然に過去のこと、素直な気持ちを話していますね。
だから、ラストで自然に腕を組んでしまっても良い感じだったんですが・・・
病状が不安で悩むすず(ミムラ)が、それを見てしまったという展開になってしまいました。
すずには足の不自由な青年との距離が縮まってきているようですし・・・。
正直、個人的にはこのドラマに恋愛モードを出しすぎないでほしいのですが・・・。
ただ、すずが紺野が自分のためではなく紺野自身のために医者になったことを知っていて、その上で応援してきたことにどこか無理があるかな、とは思ったんですが・・・
どうなんでしょうね。
すずが沢村に言った“病気を治したいと思うこと、治してほしいと待っていることに、ちょっと疲れた”という言葉が胸に残りました。
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