「平清盛」第22回“勝利の代償”
大河ドラマ「平清盛」第22回“勝利の代償”
NHK総合 6月3日放送
戦いが終わって、それぞれに一応平穏な時間が戻ってきていますが・・・
結構切ない展開でした。
勝った側であっても、平清盛(松山ケンイチ)は叔父・忠正(豊原功補)、源義朝(玉木宏)は父・為義(小日向文世)の処遇で悩むわけですが・・・
どちらに正義があったわけでもない、それぞれの立ち位置で動いたわけで・・・
こうなると、観ている側は不利な方に人情が行きますね。
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忠正が池禅尼(和久井映見)と語り合うシーンが印象的でした。
清盛に対して複雑な思いがあり、厳しかったのは、白河院(伊東四朗)の子ということとは別に、偉大な兄・忠盛(中井貴一)への想いがあったんですね。
弟のさだめとして常に兄をフォローする立場にあった忠正、それを考えればこれまでの言動が納得させられます。
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藤原頼長(山本耕史)が傷つきながら最後に頼った父・忠実(國村隼)が逢うこともなく・・・ というシーンには泣かされました。
懇願する家来たちの声で拒絶されたことを知って舌を切る頼長・・・
すべては摂関家の将来を考えて耐えた忠実・・・
忠実がオウムを抱きしめるシーンは、ベタだなあと思いながらも泣けました。
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すべての元は、後白河天皇(松田翔太)と崇徳上皇(井浦新)との政争だったわけで・・・
それでも、すべてを失った上皇が“何一つ思うようにならなかった”と言う言葉が切なかったですね。
でも、藤原教長(矢島健一)だけは最後まで上皇に付き添っているのが印象的でした。
勝ち誇っている後白河天皇が何ともおかしかったです。
それに釘を刺したのが美福門院得子(松雪泰子)で、忠正を気遣う時子(深田恭子)、義父・為義を探した由良御前(田中麗奈)といい、今回は女性陣の力を感じました。
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一番恐ろしいのは信西(阿部サダヲ)ですね。
頼長の日記を読んで、頼長の理想を知ったのに・・・
清盛の訴えで、忠正の罪の軽減に期待させていたのに・・・
崇徳上皇は流罪、摂関家は勢力の縮小、忠正は死罪・・・と容赦無い処分を科します。
信西と後白河天皇が一枚岩とはとても思えないですから、今後の展開に興味が沸きます。
史実を知らないと楽しみは大きいです。
“驕る平家は久しからず”といいますけど、別に平家に限らない、そんな時代だったというか、今だってそうですか。
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頼長の理想の政治が語られていましたね。
あんなに策略を弄していたのに、いっぺんに良い人に戻った感じがしないでもなかったのですが・・・
“正義の定義なんて立ち位置で変わるもんでしょ。まさか、絶対的な正義がこの世にあるなんて思ってる?”という、「相棒Ⅱ 劇場版」の官房長(岸部一徳)の言葉を思い出したものです。
これからもますます楽しみなのですが、清盛の“面白きこと”発言が出てくると、なぜかちょっと白けるんですよね。
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