「平清盛」第23回“叔父を斬る”
大河ドラマ「平清盛」第23回“叔父を斬る”
NHK総合 6月10日放送
今回の内容がある程度わかっていたので、観る前から何とも重たい気分だったんですが・・・。
何だか、これまでで一番感動した回かもしれません。
清盛(松山ケンイチ)が叔父・忠正(豊原功補)とその子たちを・・・
義朝(玉木宏)が父・為義(小日向文世)と弟たちを・・・
処刑をしなければならない展開となります。
肉親としての愛情、一族を守るべき長としての責任・・・それぞれの苦悩が何とも辛く迫ってきましたね。
守るべきものの重さをつくづく感じたものですが、現代に(たとえば政治の世界に)そんなことやそんな人物がいるだろうか、とチラッと思ったものです。
それぞれに穏やかに語り合える時間があっただけに、よけいに辛い展開でした。
清盛と忠正、義朝と為義のシーンには思いっきり泣かされましたね。
豊原さんも小日向さんも、良いシーンで終わって良かったなあ、とついストーリーを離れて思ってしまいました。
ドラマですから、綺麗な展開を見せていましたが、実際はもっと複雑でドロドロしていたんでしょう。
そんな歴史が延々と続いてきたんだなあ、と改めて思ったものです。
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処刑のシーンで、平氏と源氏の違いを見せた感じがしましたね。
同じ処刑でも、直接斬った清盛と、斬れないで終わった義朝・・・
あんなに父親に反発しながら、いざとなると取り乱してしまった義朝のシーンが印象的でした。
平氏が先に天下を取る時代が来ることが、ちょっと現れたような気がしましたね。
その後に源氏が勝つわけですが・・・。
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処刑場での忠正のアップのシーンの背景が赤くて、とても印象的でした。
それぞれの幕の色が、平氏は赤、源氏は白でしたね。
確か、運動会とかNHKの紅白歌合戦の“紅白”は、源平合戦に由来すると聞いたことがありますけど・・・。
場面が場面なのに、映像的に素敵で観入ってしまいました。
今回は映像が全体的にすっきり綺麗に見えたんですが、戦いや町中のシーンがなかったせいでしょうか。
クライマックスで、現代的なピアノ曲というのは相変わらずですね。
清盛を更に支えようとする時子(深田恭子)も強くなっていますが、それ以上に気丈な由良御前(田中麗奈)が迫力を増してきました。
お飾りではない女性陣に期待しています。
常盤御前(武井咲)や滋子(成海璃子)は、これからでしょうけど・・・。
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徹底的に敵役になっていたはずの信西(阿部サダヲ)が涙を流していたのには違和感がありました。
何もかもが“世の中を変えるため”とのことですが、そう言えば最初の頃にその理想を語っていたことを思い出したものです。
信西の知力と清盛の武力で、ですか。
やっと清盛がたくましくなってきたと思っただけに、この人との関係が気になります。
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それにしても、朝廷の中には相変わらず複雑怪奇な人間が多いですね。
後白河天皇(松田翔太)はその最たるものですけど・・・。
清盛の前でうまく立ち回る藤原家成の息子・成親(吉沢悠)など、ゾッとさせます。
信西の思惑を見抜いている藤原師光(加藤虎ノ介)は、どんな人間なのでしょう。
加藤さんが演じているだけに期待してしまいます。
この人たちが今後どうなるのか、史実を知らないだけに、逆に興味が尽きないですね。
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