「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」最終話
「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」最終話
“僕が医者を続けるただ一つの理由”
フジテレビ系列 6月19日放送
とうとう終わりました。
先週の展開ではどう収められるのか、ちょっと不安だったのですが・・・
気持ちのいい終わり方でした。
佐伯(松平健)も森下(田辺誠一)も新見(斎藤工)も、初心を思い出せばみな同じだったわけで・・・
複雑な現実社会の中で、妥協したりあきらめたり、様々な経験をしているうちに忘れてしまっていること。
佐伯が紺野を嫌いだといいますが、それは否応なく若い頃の自分を思い出し、これまでを、そして今の自分を考えてしまうことに複雑な思いがあったからなのでしょうね。
逆転裁判
昨日の午後に、このドラマの直前スペシャルを観ました。
紺野(草なぎ剛)の最初の頃のあのひとり突っ走っているシーンは少なくて、回を追うごとに表情が抑え気味になっているのがよくわかりました。
草なぎさんのあの表情だから、37歳で医者になったけど、その青臭さや自己満足として信念を曲げない姿勢を自然なものとして、こちらに伝わってきたのだと今更ながら思いましたね。
後半になって、森下が性格が変わったようになってしまって驚いたのですが・・・
それも、理想の病院改革をしようと思って性急過ぎたということのようでした。
佐伯の治療方針についての紺野の必死(でも表情はあまり変えない)の提案や、沢村(水川あさみ)のさりげない言葉に耳を傾けられる人物だったわけで・・・
ドラマ的に予定調和と言ってしまえばそれまでですが、ホッとしました。
常にお調子者の感じがあった中島(鈴木浩介)もやはり少しずつ変化を見せ、教授選出馬を薦める森下にサポート役に徹することは出来ると言い切るのは良い感じでした。
自分がわかっているのも大人ですよね。
沢村の森下への“青臭いのは、自分を変えようとしている人の特権ですよ”は良かったですね。
すず(ミムラ)のために涙を流す沢村・・・
すずと紺野のために、DVDを借り直してくれている沢村・・・
すずの母親(藤吉久美子)への、“私は医者としてまだ何も出来ませんけど、でも治ってほしいと願うことは出来ます。”
涙を流すシーンにはもらい泣きをしてしまいました。
それと同時に、成長したなあ、とも思いましたね。
研修医の中でも優秀で非の打ちどころがない人でしたけど、人としての優しさとか強さとか、その柔軟性が加わってとても魅力的になりました。
アイシテルー絆ー
ラスト近く、沢村が紺野に向かっての“がんばりましょう”は、紺野への想いを乗り越えた感じ、医者仲間として共に前に向かっていく感じがして良かったです。
ただの恋愛テイストを入れなかったストーリーが好きですね。
それは、すずの最後を映像にしなかったことでも言えます。
悲しいことではありますが、二人に濃密な時間があったことで、不幸ではなかったと思えます。
ミムラ を検索
すずは亡くなったけれども、佐伯は元気でいたというのも救われましたね。
直前スペシャルの撮影終了の映像に、松平さんはいたけどミムラさんがいなくて、予想はしていましたけど・・・。
2年後も、入退院を繰り返していたのでしょう、でんでんさんがいたり、来週からの新番組に出演の田山涼成さんが患者役でゲスト出演していたり、とお楽しみもありました。
ベテランたちは初心に帰って、研修医たちはただ前に向かって進んでいく・・・
紺野は“医者を目指した頃を忘れない、患者を助けることだけ考えていきたい”という思いを貫いていく・・・
そんな終わり方で満足しました。
余談ですが・・・
こん睡状態のすずの胸に管がのぞいていましたね。
胸の骨に管を刺していたのだと思います。
私も、あのようにして一本の管から輸血や点滴をして、2か月間ベッドで寝たきりだったことがあります。
助けてもらったのだ、と今改めて思わせられました。
感謝とともに、これからも患者側に立った医者が増えていくことを期待したいです。
ただ、現実には患者ハラスメント(患者からの暴力や悪質クレーム)などもあるようで、複雑な気持ちになりますね。
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37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~ オリジナル・サウンドトラック
僕と花 / サカナクション <主題歌>
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