「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」第10話
「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」第10話
“医者が忘れてはいけないその重み”
フジテレビ系列 6月12日放送
このドラマは、ラストクレジット以降に急な展開や大事なシーンがあるドラマですね。
今回は特に・・・。
終わったとたんに、どっと疲れがでました。
シーズンの初期は、紺野(草なぎ剛)はひとり暴走気味でしたよね。
それがいつの頃からか、抑え気味で、時には脇に回ったりしていました。
それが彼の成長につながって、確かに“37歳で医者になった”人間になっているわけですが・・・。
草なぎさんの何を考えているのか、何を感じているのか、ほとんど無表情にも見える表情が印象的です。
草なぎさんがこんな表情をするドラマはありましたか?
正直、観ていて紺野の気持ちが読み取れず(こちらの感性不足でしょうが)、戸惑いがあるのは確かです。
すずを大切に思っているのに病状が悪化していくこと、病院の中でも自分の信念を通せないことの苦悩もあってのことなのでしょうが、何だかそれとも違うものがあるような気がしてならない、そんな表情に見えてしまっています。
草なぎさんが抑え気味な分、今回も下田(八乙女光)や沢村(水川あさみ)のシーンが丁寧に描かれていて、細やかな心情が伝わってくるのが良かったですね。
下田の正義感とか、真に医者を続けたいと思えるようになったこと、それもこの数か月間で学んだことが大きいわけで・・・
沢村もすず(ミムラ)への優しい心遣い、それは紺野を通してから始まったことではあるけれども・・・
研修医として、人として、確実にみんなが成長している、という図式は素敵です。
すずは切ないですね。
こちらが病気の経験が多いもので、あの孤独感は辛いです。
何もかも飲み込んで、周囲を気遣って明るく見せているからよけいに、ですが・・・。
紺野を理解し、彼のためを思って転院を希望する、それも自分のためのように装って・・・
と言っても、“正しい今を生きたい”というのは本音なのかもしれませんが、ドラマとわかっていても切なくて泣けます。
紺野は何もかも承知している上で、すずの意思を尊重しようとした、ということなのでしょうね。
すずが沢村に、弁当などを作ってちょっと意地悪をしたことを打ち明けたりしていますが・・・
それを素直に謝れるすず、普通のことと返せる沢村、というシーンがありました。
すずはこれまでも天使のような人ですが、医者としては優秀な沢村が、人間味に溢れて、成長を見せていることがわかりましたね。
ミムラさんの表情がまた可愛らしくて・・・。
“今の方がよく見える。空とか花とか、大切なものが・・・。昨日は夜の声が聞こえた”
やはり、泣けます。
すずが発した“寝癖”については、一瞬何事が起ったのかわかりませんでした。
「僕の生きる道」(2003年・フジテレビ系)の草なぎさんのラストの言葉“砂肝”を思い出したものです。
つい、すずはそれを言い残して亡くなったのかと思ったりしたんですが・・・。
この後感動的なシーンがあって、こちらも喜んだと思ったら、又急転してしまって、参りましたね。
次回が最終回です。
どうなるか見当もつかず、予告編を必死に観たのですが、わからずじまいでした。
森下(田辺誠一)が最初の頃と違っているのがどうしても違和感があります。
紺野が穏やかに語りかける相手(声だけ)は佐伯(松平健)でしょうか。
もちろん、すずのことが一番気になりますが・・・。
<これまでの感想>
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