「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」第9話
「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」第9話
“医者も一人の弱い人間という現実”
フジテレビ系列 6月5日放送
このドラマも終盤に向けて盛り上がっているというか・・・
最初の頃の、紺野(草なぎ剛)が一人で暴走していた感じが嘘のようです。
たった数か月(ですか?)で、研修医としての経験と人間関係が複雑に絡んで、今回の展開を迎えていますね。
それにしても、森下(田辺誠一)が、観ている側には突然のように変わってしまっています。
この先に更にどんでん返しがあると思いたいですが・・・。
佐伯(松平健)の、学部長選を前にしての策略があまりにもベタな展開ですから、ね。
佐伯の医療ミスが表面化しそうになって・・・
紺野がすず(ミムラ)のことで、森下、沢村(水川あさみ)そして佐伯と、それぞれに思いは違っても、全方位から黙らされた感じです。
あからさまに見える佐伯と森下とは別に、沢村は本当にすずの病状と紺野が騒動に巻き込まれないようにとの配慮がありましたね。
すずが望んでいる“特別な普通”を必死で訴える沢村が切なくもあり、その成長がまた素敵だと思わせます。
水川あさみ を検索
柔軟性も持ち合わせてきた沢村だけではなく、下田(八乙女光)も谷口(桐山漣)も成長を見せていますよね。
あのちゃらちゃらして先が思いやられた二人が、現実を悩み、車の前で思いやる姿が何とも言えずしみじみとさせました。
患者の遺族の前で悩む紺野・・・
それを、下田が、退職覚悟で真実を話そうとするシーンで終わったのは良かったですね。きっかけは森下の過去のアドバイスだったわけで、こうなるとやはり森下の真意が気になります。
本当に教授の椅子を狙っているとしたら、裏目に出たことになりますから・・・。
あのDVDは、第4話で登場した元女優(江波杏子)のDVDですよね。
終始嫌な役回りを演じてきた新見(斎藤工)が、初めて本音を吐きました。
“俺には俺の人生がある”って、結構胸に来ました。
いろいろなものを抱えて、その人なりに葛藤をして生きていること、それは医者でも変わりないわけです。
このシーンのきっかけは下田ですが、新見は紺野に向かって“教えてくれ!”と叫びますね。
ここで初めて、このドラマが37歳で研修医になった人間を主人公にした意味がわかったような気がします。
不良少年 3,000人の総番
斎藤工 を検索
それにしても、佐伯の一言一言は病人にはこたえます。
“やっかいな病気をしょい込んだ患者は不運だということだ”
“人は生きるときに生きるし、死ぬときは死ぬ”
その佐伯も学部長選には勝てそうでも、何かの病気に負けそうですが・・・。
朝ドラ「梅ちゃん先生」は、ヒロインの言動の甘さに付いていけなくなっています。
だからと言って、こちらのドラマにシリアスな展開を求めるのもキツイですね。
出来れば、気持ちの良い終わり方をしてほしいと思っています。
<これまでの感想>
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~ オリジナル・サウンドトラック
僕と花 / サカナクション <主題歌>
NHK DVD::NHKスペシャル 東京スカイツリー 世界最難関への挑戦
冬のサクラ DVD-BOX
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