「平清盛」第30回“平家納経”
大河ドラマ「平清盛」第30回“平家納経”
NHK総合 7月29日放送
讃岐に流された崇徳上皇(井浦新)が緑の中で歌を詠む日々、という綺麗なシーンで始まったので観入っていたのですが・・・
途中から怨念の塊となり、まったく別人の形相になったのには驚かされました。
話としては知っていたのですが・・・。
あまりに悲運の生涯だったこともあって、最後に朝日の中、綺麗な顔に戻って亡くなったのにはホッとしたものです。
それにしても、今回は何となくエピソードが端折られた感じがしましたね。
時忠(森田剛)が憲仁親王を次の帝にしようと画策したものの失敗・・・
藤原摂関家の忠通(堀部圭亮)が、蔑んでいた武士の清盛(松山ケンイチ)を頼ってくる・・・
そして、あっという間に亡くなる次男・基盛(渡部豪太)・・・。
不幸な出来事は、ほとんど崇徳上皇の怨念のせいにしたりしていますね。
ここに、西行(藤木直人)が出てきたのには驚きましたが、崇徳上皇の怨念話でよけい煽っているみたいなのがちょっとおかしかったです。
当時としては無理は無いのでしょうけど・・・。
西行の“道半ばで逝った者の志をも背負って生きていこうとすることは、敗者となった方々の無念や怨念も背負うこと”は素直に受け入れられます。
本当に、これまで敵も味方も、多くの人が現れては道半ばで消えていきましたから・・・
そのあたりを改めて思い起こさせるのが、歴史物の面白さではありますね。
経典を嚴島神社に納めることにして、完成させるまでも意外にあっさりでしたね。
それにしても、財力があれば何でも出来るんだ、と思ったりしましたが・・・。
平家納経が完成するまでがあっさりだったのは、その後にハイライトシーンを持ってくるためだったんですね。
ここまで、崇徳上皇のおどろおどろしいシーン以外は、淡々と進んできて、そのまま終わるのかと思っていました。
経典を納めに嚴島へ向かう一門の船が、嵐にあうシーンがクライマックスで、崇徳上皇の怨念と戦わせたわけですね。
クライマックスを持ってきたのはいいのですが、なぜかいつも現代風の音楽で盛り上げるのが気になります。
あくまで個人的な趣味の問題でしょうが・・・。
それに、今回いろいろ端折った感じがしたのは、次から第三部がスタートするからなのかもしれません。
源氏が改めて台頭してくる展開になるわけで、面白くなりそうです。
国宝平家納経
平家納経 平清盛とその成立
今回は、オリンピック放送のために、放送がズレにズレましたね。
私もさすがに録画して、今朝観ました。
騒がれ続けている視聴率が気になります。
これだけ製作費をかけて、スタッフ・キャストの力が結集されて作っているわけですから・・・。
批判のためだけであっても、観てほしいですね。
朝ドラ「梅ちゃん先生」の方が視聴率が良いらしいですが、何となく腑に落ちないのです。
“すべてヒロインのためにお膳立てされている”
今回の朝ドラは、それがよけいに目立っていて、どうしても引き気味で観てしまっています。
「平清盛」の方は、いろいろ文句を言いながらも、ワクワクしながら観ています。
歴史の流れの中を生きる人たちの話、そして映像処理(一部不評でしたが)に興味が尽きないです。
あくまで個人的意見ですけど・・・。
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