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岩井俊二監督と「花は咲く」

 

 

ネット上で、NHK震災復興支援特集番組「花は咲くスペシャル」(9月5日午後8時)の記事を見つけました。    
復興支援ソング「花は咲く」は、なぜか理由もなくこちら東北地方だけに流れているような気がしていましたが、そうじゃなかったんですね。
 

 
    
花は咲く [花は咲くプロジェクト] 

 

 

この曲が流れてくると、手を止めて観入ってしまいます。   
詞もメロディもシンプルで、ストレートにこちらに浸み込んできます。   
その上、次々と入れ替わる大勢の歌い手に“この人誰なんだろう?東北との関係は?”と思ってしまうこともありますしね。
鈴木京香さんはどうして歌わないんだろう、とかも・・・。   
 
先日、「ハートネットTV」(NHKEテレ)では“花は咲く~映画監督・岩井俊二が語る3.11”として、作詞をした岩井監督が出演していました。   
岩井俊二監督は、こちら仙台市の出身です。   
震災時ロサンゼルスにいて、“若林”という地名を聞いてショックを受けたと言いますから、若林区の出身なんですね。   
若林区は仙台市の中でも被害が多かった地域です。 

 

    
THE SOUL FOR THE PEOPLE 〜東日本大震災支援ベストアルバム〜 [DREAMS COME TRUE]    

 

 

復興支援ソングを依頼され引き受けたときの思いから、関連映画製作のこと、原発問題のこと、この状況から得たもの、考えるべきこと、そして未来・・・   
淡々と、それでも多くを語っていた時間でした。    
   
作詞を依頼されたとき、“自分が納得できるテンションで書かなければ” “自分自身の真価を問われる”と思ったそうです。    
悩みながらも、そのきっかけは震災直後にひとりの少女がほのかな想いを書いていたツイッターだった、とか。    
メイキング映像の中で、中村雅俊さん(女川町出身)相手に語った、“半分、亡くなった方の目線でも書いているんです”の言葉が印象的でした。    
そう知って聴くと、また思いが深くなります。    
   
映画で取り上げた原発についても、“私たちは何も考える間もなく理解することもなく利用してしまっている。それは車やパソコンなど、食べ物なども・・・”    
“考える機会なのではないか。その上で、出来れば残してほしくないけれど、残すものは残すとしたら・・・”    
そして、最後に・・・    
“いろいろな人と出会い、友達がたくさん増えた。情報も交換し、新しいことも知った。新しい渦の中にいる感じはみんなそうだと思う。そのことが日本の次を動かす原動力になるような気がする”    
   
岩井監督のコメントの中で一番印象的だったのは・・・    
監督自身は、論争から生まれるものを信じてなくて、知恵とか発想から生まれるもので変わっていく、という考え方でした。    
世の中に対して、どちらかと言えば悲観論者の私には、珍しく素直に共感できるコメントでしたね。

ちょっと、余談ですが・・・
映像の中では、松田美由紀さん(女優)と北川悦吏子さん(脚本家)が母親としての立場で原発に対する考え方を話し合っていました。
北川さんは、全体のことを考える松田さんに対して、自分は自分の子供を守るのが精いっぱいと語っていましたが・・・
そう言えば、松田さんは松田龍平さんと松田翔太さんという俳優を見事に育て上げたお母さんなのだ、と改めて実感させられたものです。

よろしかったら、こちらもどうぞ。
  ⇒ 言葉の味、話の味~論争より発想 岩井俊二監督

 

   
番犬は庭を守る [岩井俊二]   
 
   
イニシャル -岩井俊二初期作品集ー
    
岩井俊二
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