「平清盛」第36回“巨人の影”
大河ドラマ「平清盛」第36回“巨人の影”
NHK総合 9月16日放送
最近、白河法皇(伊東四朗)の影がチラチラしていたので、今回のサブタイトルを誤解していました。
巨人とは清盛(松山ケンイチ)のことだったんですね。
確かに、何が起きても動じない、どっしりと構えて、冷静に事の動き、人の動きを観ている感じになりましたね。
坊主で赤い衣という姿に、撮りかたも後ろ姿を下からあおったりしていますから、よけいに貫録があります。
同じように、加藤虎ノ介さんの西光に迫力を感じるのは、同じような格好だからでしょうか。
このドラマ前半の延々と続いた苦悩する青年清盛が嘘のようです。
あれがあっての今なのでしょうが・・・。
今回は、比叡山・延暦寺の動向を挟んでの、後白河法皇(松田翔太)と清盛の駆け引きですが、清盛の意図で動かなければならない重盛(窪田正孝)は大変ですね、平家の棟梁とは言え・・・。
大勢いる平家一族の中でもさすがに棟梁ですから窪田さんの出番が多くて目立ちます。
生真面目な重盛の悩みが多ければ多いほど、後ろでどっしり構えている清盛が大きな存在であることがよくわかりますね。
対外の問題とは別に、平家一族内でも密かに亀裂が出てきています。
それにしても、人物が多すぎて、誰が誰やら、どんな関係かもわかりにくいですね。
楽しみにしていた辻本祐樹さん(清盛の五男・重衡)が登場したと思ったら、ほんの一瞬で、セリフもないのには笑ってしまいました。
歴史的には、かなり過激なことをする人物のようですから、活躍はこれからということでしょうが・・・。
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それにしても、見渡すと胡散臭さいっぱいの人物が多くて・・・それが結構楽しかったりします。
藤原摂関家の兄弟(細川茂樹、相島一之)や時忠(森田剛)に、今回は藤原成親(吉沢悠)が加わりました。
短絡的な後白河法皇により、何度も流罪や下官、その取り消しを繰り返され、翻弄される成親と時忠・・・
気の毒ではあるんですが、それぞれに強かな分面白いですね。
吉沢さんなど、楽しんで演じているようにしか見えません。
清盛の後を追うように出家した後白河法皇ですが、自分がやったことで収拾がつかなくなってしまうようでは、清盛に水をあけられた感じがしますね。
直情径行気味で、アップになった松田さんは青春ドラマの主人公に見えてしまいました。
後白河法皇は、まだまだ清盛の恐ろしさを知らない、というところでしょうか。
“巨人の影”に押しつぶされそうなのは重盛でしょうか。
余談ですが、GATSBYの最新CM(エレベーターの扉が・・・)の松田さん、不思議な存在感があって面白いですね。
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ラストに徳子(二階堂ふみ)が新たに登場し、今回も同じバターン(次回への布石)を踏みましたね。
それにしても、最初の鞍馬山の遮那王(神木隆之介)や、途中での伊豆の政子(杏)のシーンがあったりすると、ホッと一息できた感じがあるのはどうしてでしょう。
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