湊かなえ著「告白」を読んで
今頃ですが、湊かなえさんの「告白」(双葉社・2008年発行)を読みました。
最近、NHKのニュースで湊さんの著書について取り上げていたことが大きかったかもしれません。
松たか子さん主演の映画が衝撃的だったとの評判で、気持ちに引っかかってもいましたから・・・。
いつ以来か思い出せないほど、本当に久しぶりに、のめり込んで読んでしまいましたね。
歳をとるとなかなか集中できないものです。
一応ミステリー小説なので内容は書けませんが・・・
中学校の終業式の日、幼い娘を水死を装って殺された女性教師の告白から始まります。
このあたりは、映画の公開当時映像で紹介されていましたね。
第一章がその長い告白部分で、それで終わったものと勝手に解釈したものです。
映画もここだけだと・・・。
ところがストーリーは続き、章を変えるごとに違う人物視点で語られているんですね。
物語が深くなっていって、どんどん惹き込まれていきます。
つくづく、人はその立場で状況はもちろん、思いが違うことを思い知らされました。
当たり前と言えば当たり前なのですが・・・。
それがすれ違ったりぶつかったりして、精神的に傷つけ合うのならまだしも、事件にまで発展してしまう怖さ。
それにしても、一方的な視点で語られ、その人物の中でエスカレートしていく様子が迫ってくる文章は怖いですね。
こちらは、多方向から読み進めていくわけで、そのうち俯瞰で見ている感覚に陥ります。
当事者の傍にいるような圧迫感と、まったく関係の無い場所にいる安堵感と・・・。
読み終わって、ドッと疲れが出ました。
そして、これで何が生まれるんだろうと思ってしまいました。
読み終わった後に、時間がもったいなかったなあと思うことがよくあります。
この本はそういうことはありませんでした。
ただ、読書に多くを期待しているわけではありませんが、気持ちよく普段の生活の流れに戻りたいと思えば、きつかったですね。
自分には、時間がもったいなかったと思えるような本の方が向いているのかもしれません。
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