「平清盛」第41回“賽の目の行方”: 疲れたら休め･･･

大河ドラマ「平清盛」第41回“賽の目の行方”
NHK総合 10月21日放送

次回に起きる事件“鹿ケ谷事件”の前哨戦のような回でした。
それにしても、清盛（松山ケンイチ）が底知れない腹黒さを発揮して、青年時代が嘘みたいですね。

清盛と後白河法皇（松田翔太）は、建春門院滋子（成海璃子）が亡くなったことで、徹底的な対立構造を見せてきました。
ここまで清盛に上手く利用されてきたような法皇が、清盛の手の内をしっかり読めるようになっていましたね。

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清盛が比叡山の明雲（腹筋善之介）と組んで、法皇の勢力を弱めようとした企み･･･
息子の重盛（窪田正孝）さえも欺くという恐ろしさを見せています。
西光（加藤虎ノ介）の息子たちを陥れることで、法皇の力をそごうとしたわけですが、清盛が重盛に事実を語るシーンと、法皇がそれを看破しているシーンを交互に見せて、両方譲らず（この場合は、法皇が不利ですが）という感じで、緊迫感がありました。

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重盛が思わず口にする、“平家の力を高め、王家を支えて、その先に父上の作りたい国があると･･･”
それに対する“賽の目はめまぐるしく変わるもの”は、真面目な重盛にはショックだったでしょう。

悔しさを見せる西光、常に法皇の傍で一部始終を見ている成親（吉沢悠）、そして何より法皇の平家に対する敵意が爆発して、次回を迎えるわけですね。
又何人か姿を消す俳優さんがいるようですが、見せ場にはなりますね。

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伊豆の頼朝（岡田将生）は、長いことぐずぐずした印象が続いています。
北条政子（杏）の力もあってのことでしょうが、どのようなきっかけで立ち上がるか興味はあります。
鞍馬寺の遮那王（神木隆之介）もまだのようで・・・
弁慶（青木崇高）が、五条大橋以来、イメージ通りになっているのには、ちょっと笑えました。
確かに、時間は経過しているので当然ですが･･･。
そうなると、乙前（松田聖子）は年齢不詳ですね。
清盛とも深いかかわりのある彼女は、結局法皇側についたのか、としみじみとしてしまいました。

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窪田さんも加藤さんも、演じている年齢とともにかなり声を変えてきているのがわかります。
これだけ大勢の俳優さんの中でも出番が多くて、その分存在感を見せているのが、嬉しいですね。

印象的なのは、法皇の側近・成親役の吉沢さんと、清盛の側近・盛国役の上川隆也さんです。
二人とも常にそばに控えていて、セリフは少ないのに表情のアップのシーンが多いですね。
平家とのかかわりがあっても、何とかうまく立ち回っている難しい立場の吉沢さんの、裏で変わる表情が面白いです。
上川さんは、時には非情な言葉を発したりする清盛の傍にいても、いつも表情が変わらずに心情のブレが感じられません。
対照的な二人です。
動きが少ない回は、出演者の表情を楽しんでいます。

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