「平清盛」第42回“鹿ケ谷の陰謀”
大河ドラマ「平清盛」第42回“鹿ケ谷の陰謀”
NHK総合 10月28日放送
オープニングから、後白河法皇(松田翔太)を中心にした鹿ケ谷での反平家の集まりでしたね。
さすがに最近の松田さんには存在感があると感心していたら、顔ぶれの中に螢雪次朗さん(平康頼)を見つけました。
前から出演していたのかもしれませんが、とにかく出演者が多すぎて気がつきませんでした。
懐かしく感じたのはなぜだろうと思ったら、早々に観るのを挫折した大河ドラマ「天地人」(2009年)の、遠山康光役の蛍さんの印象が強かったせいのようです。
善人ばかりが多かった中で、ただ一人曲者感があり、存在感がありましたから・・・。
今回の主役は、なんといっても西光役の加藤虎ノ介さんですよね。
最期ということで、かなり露出が多くて、加藤さんをあまり知らない視聴者にとっては違和感があったかもしれません。
それほどに出番が多くて、延々と殴られ、清盛(松山ケンイチ)には蹴られ続けていました。
その最中も、国造りをただの復讐と批判された清盛の怒りは狂気を感じさせるものでした。
それにしても、こちらは難聴気味なもので、清盛と西光のセリフを聞き取るのに大変でしたけど・・・。
伊豆の頼朝(岡田将生)と政子(杏)のシーンだけではなく、その中に頼朝と清盛の過去のシーンも更に挟まれていて、よけいに長く感じたものです。
最近は、重要なシーンを交互に見せる映像が多いですね。
伊豆の頼朝と政子のシーンも今後の展開が変わる重要なシーンでした。
延々と腑抜け状態だった頼朝が、どのように立ち上がるのか興味がありましたが、当然というか(歴史的には有名なので)政子の力が大きかったわけで、劇的に見えて自然でした。
輿入れの日に雨が降って、“昨日とも今日とも違う明日へ連れてってくれ”と、何だか青春ドラマのような気がしないでもなかったですが・・・。
どうしようもなく明日が見えなくなってきている清盛の、狂気のような行動と正反対に爽やかでしたね。
朝ドラ「純と愛」の女性上位の状況を思い出して、ちょっと笑えました。
冷静さを失った清盛、その清盛の行動に恐れを感じる平家一門(その顔ぶれの多さに驚きますが)の表情が印象的な回でした。
源氏と平氏の勢いが少しずつ逆になっていく、そんな始まりをも感じさせた回でしたね。
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余談ですが・・・
始まったと同時に、知事選(2件)の当選確実の字幕が出ました。
それも異常なくらい、1分は超えるくらいに長かったですね。
先週だったか、その前だったかも、やはり同じでした。
NHKの中での意識のズレのようなものを感じたのは私だけでしょうか。
「龍馬伝」(2010年)の時を思い出しました。
龍馬が暗殺されるシーンに同じような字幕が入って、批判されましたよね。
もう少し待てば、ニュースの時間でしたから、緊急性がなければその時でもよかったのではないかと言われていました。
「平清盛」は、最近では視聴率が一桁になることも珍しくないようです。
そのためにかなり努力している様子はうかがえます。
せっかくお金も時間もかけて良いものを作ろうとしているわけですから、もう少し配慮があっても良かったのではないかと、個人的には思っています。
選挙区の人にとっては緊急性があって大切なことで、放送的にそういう規則があると言われれば何とも言いようがありませんが・・・。
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