「平清盛」第45回“以仁王の令旨”
大河ドラマ「平清盛」第45回“以仁王の令旨”
NHK総合 11月18日放送
清盛(松山ケンイチ)がとうとう武士の頂きに立ち、世を治める立場になったものの、源氏などの批判勢力が蜂起し始めてきています。
それを知ってか知らずか、という清盛の行状でしたね。
顔のシミがどんどん増えている清盛を見ると、あの夢ばかり語っていて、こちらをうんざりさせていた青年がここまで来たのか、という思いになります。
やはり1年近くかけて観てきたからの感慨でしょうね。
清盛への多くの批判を耳にしながら、じっと清盛に付き添う盛国(上川隆也)の心境になっています。
あの異端児の時忠(森田剛)さえ、不信感を抱いているような状況ですが、変わらない姿勢で静かに清盛を庇う盛国が泣かせます。
優秀な重盛(窪田正孝)が亡くなって、棟梁を継いだ宗盛(石黒英雄)が無能な姿を見せて、平家の行く末を暗示させていました。
弟の知盛(小柳友)や重衡(辻本祐樹)にカバーしてもらっているわけですが・・・。
誰かが消えると、また誰かが脚光を浴びるようになっていて、面白いですね。
重衡役の辻本さん、この後大役が待っているようで楽しみです。
100シーンの恋 ~石黒英雄 編~ [DVD]
新選組血風録 DVD-BOX1【DVD】
白拍子に溺れている清盛に対して、あちこちで大きな動きがあって・・・
伊豆では、久しぶりに凛々しい頼朝(岡田将生)が見られました。
頼朝が美形だとイメージがかなり狂いますね。
このドラマの最初の頃には、戦姿の頼朝と政子(杏)が登場していて、過去を振り返る道先案内人のような役割を果たしていました。
そのシーンがまもなく現れ、清盛の最期、ドラマの終了があるのかと思うと、何とも感慨深いです。
それまでにまだまだ山はあるようですが・・・。
奥州平泉では、藤原秀衡(京本政樹)の庇護のもとで、義経(神木隆之介)がたくましく成長しています。
こちらが東北人なので、どうしても判官びいきの気分になりますね。
弁慶(青木崇高)との真剣勝負のような稽古シーンなど、ついニコニコして観入ってしまいました。
秀衡役の京本さん、息子の泰衡もですが、衣装から装飾品、メーキャップまで異国風でしたね。
これまでの奥州藤原三代のイメージが覆ってしまいました。
ラストで、木村多江さんが登場しましたが、演じている仏御前について知らなかったので調べてみました。
その前に登場した祇王(尾上紫)とともに、出家して祇王寺に入った人なんですね。
かなり昔、冬に嵯峨野に旅行し、祇王寺にも寄っているので懐かしく思い出しました。
歴史を知り、エピソードを知ると楽しい、と今更ながら感じたものです。
それにしても、何かが足りないと思ったら、後白河法皇(松田翔太)が登場しませんでしたよね。
今後もますます活躍しそうですから、楽しみですけど・・・。
<これまでの感想>
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回
第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回
第21回 第22回 第23回 第24回 第25回 第26回 第27回 第28回 第29回
第30回 第31回 第32回 第33回 第34回 第35回 第36回 第37回 第38回
第39回 第40回 第41回 第42回 第43回 第44回
<関連記事>
大河ドラマ「平清盛」の影響で・・・ 2012.6.16.
平清盛×吉松隆:音楽全仕事 NHK大河ドラマ《平清盛》オリジナル・サウンドトラック
平清盛 完全版 DVD-BOX 第壱集
関連商品
NHK大河ドラマ《平清盛》オリジナル・サウンドトラック 其の二
平清盛 完全版 DVD-BOX 第弐集
NHK大河ドラマ《平清盛》サウンドトラック
清盛 三
平 清盛 四
by G-Tools
大いなる謎 平清盛 (PHP新書)
川口 素生
関連商品
平清盛の闘い 幻の中世国家 (角川ソフィア文庫)
平家の群像 物語から史実へ (岩波新書)
武士の王・平清盛 (歴史新書y)
謎とき平清盛 (文春新書)
平清盛をめぐる101の謎 (PHP文庫)
by G-Tools
« 「薄桜記」究極のラブシーン? | トップページ | 「ラジオ深夜便」女優・藤田三保子さんの熱中人生 »
「大河ドラマ「平清盛」」カテゴリの記事
- 「平清盛」最終回“遊びをせんとや生まれけむ”(2012.12.24)
- 「平清盛」第49回“双六が終わるとき”(2012.12.17)
- 「平清盛」第48回“幻の都”(2012.12.10)
- 「平清盛」第47回“宿命の敗北”(2012.12.03)
- 「平清盛」第46回“;頼朝挙兵”(2012.11.26)