「薄桜記」究極のラブシーン?
毎週木曜日放送の時代劇「薄桜記」(NHK総合)を欠かさず観ています。
家ではBSが観られないので、初めてですが・・・。
何だか、毎日の慌ただしさとか、わずらわしさとか、ほんのひと時忘れられる時間になっています。
主役の山本耕史さんの、表情や立ち姿など、風情がまた清々しくて・・・
「陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜」(2007年~・NHK)の坂崎磐音を再現しているような感じがしています。
個人的には、「新選組」(2004年・NHK)の土方歳三のように行動的な役(途中で観るのを止めたのでよくわかりませんが)よりも、今回のような抑えた受け身に近い役の方が好きですね。
今週の第5話“豪商紀文”は、初登場の紀伊国屋文左衛門(江守徹)と堀部弥兵衛(津川雅彦)に花を持たせた感じでした。
大ベテランの二人のシーンがやたら長い気がしたものです。
それはそれで見応えはありましたが・・・。
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五味康祐さんの原作は読んだことが無いのですが・・・
暗くなりがちなストーリーを安兵衛(高橋和也)がいることで、雰囲気が違いますね。
安兵衛がらみのシーンが軽めなのが助かります。
豪華な脇役陣がやはり重めなところに、浮いていない高橋さんはさすがだと思わせられます。
コミカルな安兵衛がいなかったら、たぶん私は観続けられなかったでしょうね。
展開から想像すると、無二の親友になった二人がいずれ敵対することになるのでしょうか。
時代劇ですから、立ち回りのシーンが見どころなのでしょうが、なぜか子供の頃と違ってあまり楽しめなくなっています。
それでも観続けているのは、結局ラブストーリーだからでしょうね。
だからと言って、特に恋愛ものが好きなわけではありません。
逆に、年齢的なものでしょうが、羞恥心の無い、あからさまな表現が飛び交うドラマには興味が持てませんから・・・。
今回、典膳(山本耕史)の母親の命日に、離縁した千春(柴本幸)と墓前で巡り合うシーンがありました。
このシーンを観て、これまではブログには何も書かずに、静かに観続けようと思っていたドラマでしたが、やはり書かずにはおれませんでしたね。
待ち伏せをしていた千春とそれを察知している典膳、そして来年も待ち伏せをしてよいかと問う千春・・・
かつてのように、ちょっとした段差を上がるのに手を貸す典膳・・・
そして・・・
自分の夢に夜な夜な出てくれるなという千春に、お前も、と応える典膳・・・
これは、完全にラブシーンですよね、桜の花びらが舞い散る下での・・・。
こんなに綺麗なラブシーンは観たことがない、と思えるのは、やはり年齢的なものでしょうかね。
柴本さん、大河ドラマ「風林火山」(2007年・NHK)の由布姫役の時の硬さが取れて、とても素敵です。
芯の強さとたおやかさがあって、山本さんの典膳ととても似合っています。
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これから、どんどん重たく複雑な展開を見せるのでしょう。
でも、このドラマの静かに時間が積み重なっていく感じがたまりませんね。
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