「相棒season11」第6話“交番巡査・甲斐享”
「相棒season11」第6話“交番巡査・甲斐享”
テレビ朝日 11月21日放送
甲斐(成宮寛貴)の交通巡査時代が関係した話でした。
たびたび回想シーンが挟まれて、それは甲斐の奥山(賀集利樹)と被害者である妻に対しての思い入れを表現していたのでしょうが、何となくしっくりこなかったですね。
色分けした映像で、観やすかったですが・・・。
正直、今観ているのは「相棒」なのだろうかと思いながら、観ていましたね。
事件が解決した後のシーン、特命の部屋での右京(水谷豊)と甲斐とのやりとりで、初めて「相棒」らしさを感じたものです。
ここで、奥山たちへの甲斐の思い入れが意味を持つのでしょうが、回想シーンの効果をあまり感じませんでしたね。
右京の“我々の仕事は犯罪者を捕まえること”で、辛うじて締った感じがしました。
それにしても、右京の違法捜査は多いですが、捜査員の指紋があったという嘘はひどいと思いました。
それで犯人を落としてしまったわけですから、後味は良くないですね。
ゲストが犯人というケースは多いですが、今回は特にひねりもなく、わかりやすかったです。
別にひねりがなくてもいいのですが、その人のそこに至るまでの苦悩とかが描かれていれば違ってくると思います。
だからといって、犯罪が許されるわけではありませんが・・・。
奥山が甲斐に言う“人の気持ちは変わるんですよ”は、本当は重い言葉のはずなのに、こちらにはあまり響かなかったですね。
回想シーンが意味ありげなわりには、甲斐に特に重たい過去があったわけでもなく・・・
右京が一人で謎解きをして終わるという、何となく単純な内容だったような気がします。
やはり今シーズンのテーマは、右京が甲斐を成長させていく、ということなんですかね。
個人的に「相棒」に期待していることは何なのだろうと考えてみました。
官僚や警察内部の話にしろ、小市民の話にしろ、そこの人間が描き切れていないと惹きつけられませんね。
もちろん、重たい話の合間に、キャラを生かした小ネタ満載の話も挟んでほしいですが・・・。
要するに贅沢な視聴者の一人ということになります。
ラスト、花の里で右京と甲斐警察庁次長(石坂浩二)が飲んでいるシーン・・・
一気に黒っぽさを出してきたはずの次長が、また甲斐の父親に戻ってしまったような感じですね。
腹に隠してということかもしれませんが・・・。
ドラマの合間に「ドクターX」のスポットCMが流れ、岸部一徳さんの姿を見かけました。
重くも軽くも、黒くも白くもなれた官房長、どれだけ大きな存在だったか、彼を超えるキャラクターを出すのは本当に難しいだろうなと改めて思いました。
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最近は、過去に録画したものを改めて観ていることが多いですね。
亀山(寺脇康文)も神戸(及川光博)も大人であり、一人前の刑事であることが基本にあることで、右京との違いが面白く、共闘も葛藤もありながら、事件も深く掘り下げられていたな、と思っています。
今シーズンはわかりやすく作っている感じがします。
これまでのように、繰り返し観て初めて理解できるということが少なくて、助かりはするものの、ちょっと寂しい感じがしますね。
まだ始まったばかりですから、これからに期待しています。
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