「平清盛」第48回“幻の都”: 疲れたら休め･･･

大河ドラマ「平清盛」第48回“幻の都”
NHK総合 12月9日放送

清盛（松山ケンイチ）を批判し、自害しようとした忠清（藤本隆宏）と、それを止める盛国（上川隆也）･･･
二人の髪に白髪が混じっているのを観て、ここまで来たのだなという実感を持ちました。
このドラマもあと2回ですね。
回想シーンで、過去の人物が次々登場して、懐かしく思い出したものです。
涙目の鳥羽上皇（三上博史）は、特にインパクトがありますね。

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各地で源氏が蜂起、公卿も寺社も平家に反目する状況で、福原遷都の夢も危うくなっています。
棟梁・宗盛（石黒英雄）が、全身全霊をぶつけるようにして清盛に還都を箴言するシーンは印象的でした。
宗盛は重盛（窪田正孝）に比べられて無能と言われ、そのままで終わるのかと思っていたものです。
相当のコンプレックスもあったでしょうが、こんなシーンがあって、何だかホッとしました。

それにしても、やはりこの重要なシーンのバックにはピアノ曲が流れました。
違和感があったまま、ここまで来てしまいましたね。

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宗盛の箴言の時、清盛の夢なのだからと思わず口を出した時忠（森田剛）に意外な気がしました。
ずっと平家の異端児だと思っていましたから・・・。
清盛の夢を信じて、付いてきていたんですね。
何だかジーンときたものです。

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遷都を断念し、反乱の鎮圧に苦慮している時に起きた、重衡（辻本祐樹）による東大寺などの炎上事件･･･
“運が尽きた。天は平家を見放した”と気弱な発言をする清盛や一門の前で、意気揚々と戦果の報告をする重衡。
それをほめる清盛の弱々しい姿に、もう戻れないところまで来てしまったのだという、何とも切ない感覚になりましたね。

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石黒さんにしても、辻本さんにしても、若い俳優さんに見せ場があるのが、個人的には嬉しいです。
余りにたくさんの俳優さんが出演していますが、そこに埋没しなかったことで、今後の仕事にプラスになると信じたいですね。

勢いに乗っている源氏の頼朝（岡田将生）ですが、清盛の生き方その志を測りかねていたわけですが･･･
弟・義経（神木隆之介）に、父・義朝（玉木宏）と清盛の関係を語っているうちに見えてきた“武士の世”。
第1回のオープニングに、そしてナレーションに頼朝が起用されているということは、その“武士の世”を作り上げるのを、清盛からバトンタッチされたという展開で終わるんでしょうね。

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頼朝と義経が仲良く語り合っていたり、幼い安徳天皇が登場したりするシーンがあると、この先に有名な出来事がたくさんあるのに、という思いはします。
どのように紹介して終わるんでしょうね。

クランクアップの時、松山さんのコメント･･･
“本気で作り上げた作品” だからこそ”視聴率の最低記録を更新できたのはすごく光栄”
大変だったでしょうが、俳優として無駄なことはひとつもないと思っていますので、きっと今後につながることでしょうね。
何だか、個人的にまとめに入っているのに、ちょっと笑えますが･･･。
あと2回を楽しみます。

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