「相棒season11」第10話“猛き祈り(後編)”
「相棒season11」第10話“猛き祈り(後編)”
テレビ朝日 12月19日放送
先週の第9話“森の中(前編)”が終わった後、「相棒」関連の掲示板ではすぐに即身仏に関する話だろうと、既定の事実のように書かれていました。
さすがの私でも、竹筒と鈴の音ということですんなり受け入れてしまったものです。
そのままの展開に、もうひとひねりあればいいなあと願いながら観ていました。
前後編に分けないで、間延び部分を縮めて、1時間半ぐらいで一気に観ていたら、気分は違っていたでしょうね。
そうなると、甲斐(成宮寛貴)の快復が速すぎて不自然だったかもしれませんが・・・。
長老の生方を演じた山本學さんの熱演を観ていても、どこか冷めてしまっていた自分がいて残念でした。
話にひねりがないとなれば、あとは小ネタ探しでしたね。
前編で刑事部長(片桐竜次)に切れてしまった参事官(小野了)が、今回はどのように対応するのかと思ったら・・・
参事官はいつものとおりの低姿勢に戻っていましたが、刑事部長は更にエスカレートして、これまで以上に傍若無人なのには笑いました。
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前編のサブタイトル“森の中”は、芥川龍之介の「藪の中」からのイメージでしょうか。
森の中で何が起きたのか、真実はどこに?ということもあってでしょうが・・・。
クライマックス、森の中には、捜査一課の3人や組対五課の3人、事件関係者、バックには遺体を捜索する鑑識の人たち・・・。
画面に入りきれないほどの大勢の人たちを前にして、右京(水谷豊)の推理が延々と展開されました。
セリフがある人、リアクションが出来る人は良いですが、黙って聴いている人は大変だろうなと、つい同情したものです。
あれだけ人がいると、一人ぐらいはダレた様子を見せるかと、ちょっと意地悪にも観ていたのですが、さすがに緊張感を失くすことは無かったようです。
長まわしの撮影の時には、想像以上に緊張を強いられるのでしょうね。
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空気の清々しさが伝わってくる、あの森の雰囲気は好きですね。
木漏れ日も、映画「羅生門」(1950年・黒澤明監督作品・原作「藪の中」)の映像とはまったく違っていました。
あの右京の長い説明セリフも、あそこだから成り立ったかなと思ったものです。
その中での輿水泰弘さん(脚本家)らしいおどろおどろしい展開でした。
即身仏信仰については不勉強なので、おどろおどろしいと言ってしまうには複雑な思いがしますが・・・。
今回のサブタイトルの“猛き”についても、掲示板の中で書き込みがありました。
イメージとしては、一般的には“猛々しい”とちょっとマイナスイメージがありますが、別の意味もあるらしいです。
掲示板には変な書き込みもありますが、勉強になることも多いですね。
刺激されて、詳しく調べてみたら次のように出ていました。
即身仏になろうとした人、それを支えた人たちのいろいろな思いが込められたサブタイトルでしたね。
たけ・し 【猛し】
(1)勇猛である。勇ましい。
(2)勢いが盛んである。激しい。
(3)心強い。気丈夫だ。
(4)すぐれている。立派だ。
(5)(「たけき事」の形で)精一杯である。できる事のすべてである。関の山だ。
即身仏になろうとした人が甲斐の前に現れて、記憶が戻ってくるという展開でしたが、ファンタジーでも不自然さは感じませんでしたね。
幽霊に逢いたくても逢ったことが無い、それにこだわる右京の嫉妬には笑わせてもらいましたし・・・。
それにしても、幽霊の方だって右京だけには逢いたくないでしょうね。
興味津々、そのしつこさに、逃げ回っている幽霊を想像して大笑いしました。
甲斐の記憶が戻って、悦子(真飛聖)の嘘(ロマンチックな出会いが・・・)もバレましたし・・・。
甲斐が右京と同じように、あのグループに対して警官としての姿勢を見せていた(だから、瀕死の状態にされた)というあたりは良かったですね。
気になったのは、甲斐警察庁次長(石坂浩二)の“今回の件が、息子の潮時”の言葉でした。
もうひとつ、前編に出てきた病院の警備員は何だったのだろうということです。
あのグループの一人かと思ったのですが、家のテレビが古いせいか確認できませんでした。
そうだったら、右京が気づかないはずがないですよね。
謎のままです。
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